1.学園帰還後

	「君達に嫌々ついていった1年生達から、依頼状の話を聞いたんだけど、勝手に人の名前使うのは、
	 止めてくれないかな」
	「てめぇこそ、ベラベラ個人情報洩らしてんじゃねぇよ」
	「……。だって、雑渡さんに『深追いしてた君達が復讐を誓っているから気をつけて下さい』って忠告したら、
	『その上級生達って、そんなに優秀な生徒なの?』って訊かれたんで、つい後輩自慢しちゃったんだもん」
	「後輩だけかよ」
	「ううん。君のことも話そうとしたよ。だけど途中で、『もういいや』って何故か遮られちゃったんだ」







2.対決待機中(多分)
	「確かに『伊作の名を騙れば、誘いに乗るのではないか』と言ったのは私だが、それで良いのか?」
	「何がだよ」
	「あのタソガレドキの忍組頭が、伊作の頼みとあらば、大抵の内容は無条件で聞き入れるであろう事実を、
	 お前はどう考える」
	「……」
	「伊作に忍の適性がないことは解っているようだが、医術に関しては新野先生も認める腕を持っている
	 ことも、あの男は身を持って知っている。つまり、医師として召し抱えることを主君に進言するなり、
	 個人的に雇うことすら、あ奴なら可能だろうな」
	「……何が言いたい」
	「いや、何。口喧しくて、気が利かなくてあらゆる意味で暑苦しい何処ぞのギンギンな若造より、いっそ
	 伊作にとっては条件の良い相手なのではないか、と思ってな」
	「お前、誰の味方だよ」
	「勿論伊作に決まっておろう。……本音としては、奴とお前が共倒れして、私のものとなるのが、最も
	 好ましいのだが」





両方共、文伊は付き合っている前提で 1つ目は、どうにか伊作のフォローをしようと考えてみた結果あんな感じに 5年生だって、可愛……くはないかもしれないけど、一応後輩ですから(笑) でもって、雑渡さんが文次郎については聞かなかったのは、恋敵に対する惚気(違)を聞きたくなかったからかと 2つ目は私的ツッコミを、文伊前提の雑→伊かつ仙→伊で、仙様に代弁してもらったような物です