食欲の秋 その1
「よぉ団蔵、虎若。焼き芋食うか?」
「「食う!」」
「毎度アリ。1本1文な」
「あ、やっぱ金取るんだ」
「でも、この芋結構でかいから、1文は安いだろ」
「確かに。…あ、しかもウマイ」
「金吾が、体育委員会で掘ったのくれたんだ。
自分らはもう散々食って、余ったからって」
「あぁ。元手タダなんだ」
1年 きり丸以外の人選に、特に意味は無いです
読書の秋 その1
「雨で、マラソンもバレーボールも出来ないから、
委員会がなくなったんだ。で、滝夜叉丸先輩に、
『たまには本でも読め』って言われたから、何か貸して?」
「僕が最近読んだのはこれだけど…」
「どんなの? …『毒のいきもの』?」
「伊作先輩のお奨め。説明がふざけてて意外に面白かったんだ」
「ふぅん。三郎次は何かある?」
「タカ丸さんが見せてくれた『最新髪型目録』とか、久々知先輩の
豆腐の本が案外面白かった。あと、伊助の持ってた文様集も」
「ああ。そういうのもいいなぁ」
「図書当番中の久作にも訊けば、もっと色々あるんじゃないか?」
「それに図書室なら、先輩方も色々選んでくれるだろうしな」
「じゃあ、みんなで行こう?」
2年生 …ごめん久作
芸術の秋 その1
「次屋。これは何を描いたんだ?」
「左門の後ろ頭っす」
「……。神崎のは」
「黒板です!」
「…富松」
「迷子探しで時間切れになるのはごめんだったので、教室から
出さずに描かせました。僕のは、窓から見えた樹です」
3−ろ 写生大会
学問の秋 その1
「…あれ? これ何て読むんだっけ?」
「どこだ? 貸せ喜八郎。…かもじ(髢)、ではないな。
もとどり(髻)、まげ(髷)…どれも違うな」
「僕にも見せてみろ。…かつら(鬘)?」
「ひげ(髭・髯)じゃないのはわかるんだけどねぇ」
「どれどれ〜? あ、これはびん(鬢)だね」
「あぁ!」
「それだ!」
「流石ですね。ところで、今僕らが挙げたのも、全部書けます?」
「うん。多分ね」
4年で勉強会。
「鬢」は頭の左右側面の髪のことです
運動の秋 その1
「雷蔵。兵助。ハチ。バレーボールやらないか?」
「当然どうしたの?」
「いや、いつも七松先輩達がやっているのを見ていて、面白そうに
思えてきたんで、庄左ヱ門達を誘ったら断られたんだ」
「そりゃなぁ」
「人数合わないもんね」
「そこじゃないだろ、雷蔵」
「で、どこでやるんだ? 組分けはどうする?」
「そうだなぁ…」
5年 Wハチ(鉢と八)だけノリノリ 残りの2人もやるからには楽しむけど
運動の秋 その2
「留、何してるの?」
「用具委員全員で、大縄跳び」
「うん。それは見ればわかるよ。楽しそうだね」
「お前も混じるか?」
「それは遠慮しとく。…あ、でも、回すの代わろうか?
そうしたら、富松くんも跳ぶのに混じれるでしょ?」
6−はwith用具
大縄してた理由は、特に決めてないです
学問の秋 その2
「いさっくん。この課題教えてー!」
「構わないけど、僕でいいの?」
「いさっくんの説明が、一番わかりやすいもん」
「そう? ああ、でも確かに仙蔵は『何で解らないのか』が
理解できないし、留や長次は関連すること全部を説明して
くれるから、逆に解りにくいことがあるよね」
「でもって、文次はー」
「「『この程度も理解できないのか!』って、すぐにキレる(笑)」」
「あの気の短さがなかったら、結構教えるのはうまいのにねぇ」
「私は怒られたことしかないから、その辺りはよくわかんないや」
七松くんと善法寺さん
この2人は、姉弟のような関係です
芸術の秋 その2
「何故、6年にもなって写生などせねばならんのだ」
「仕方ないよ。学園長のいつもの思い付きだもん。
それに、画力は見取り図描く時とかに必要だし」
「それはそうだが…」
「でも、文句言ってる割には、ちゃんと描いてるし上手いね」
「当然だ。お前は…よくそこまで描き込めるものだな」
「あぁ。僕、植物の図解は描き慣れてるから」
「そうか。…うっかり、効能まで書き入れんようにな(笑)」
立花様と善法寺さん
読書の秋 その2
「・・・・・・・」
「ん? あぁ。留が頼んどいた本入ったんだ」
「・・・・・」
「そうだね。最近忙しそうだし」
「・・・・」
「そう。涼しくなった分、積極的に自主練する生徒が増えたから、
道具の貸し出しや修理も一気に増えたみたい」
「・・・・・」
「確かに怪我人も増えたけど、今日は新野先生もずっと
いらっしゃるから大丈夫。って言われたんだ」
「・・」
「左近に。『最近働きすぎです。休んでください!』って
追い出されちゃった。だから、背中貸してね」
図書委員長と保健委員長
うちの伊作は、長次の背にもたれかかって
本読んだりうたた寝するのが好きです
食欲の秋 その2
「煮魚定食、おいしそうだね」
「おばちゃんの料理はどれも旨いだろ」
「まぁね。…一口頂戴?」
「おらよ」
「…なぁ、兵助さんや」
「何です八左ヱ門さん」
「俺ら、今すごいもん見なかったか?」
「うちの似非双児では、よく見る光景だけどな」
「当たり前のように、自分の箸でつまんだもんを差し出してたよな?」
「そして、それにためらいも無く、そのまま口をつけて食ってたな」
文伊 若干鉢雷風味(笑) 目撃者は他にも多数
5年2人の1言目は、「なぁばあさんや」「なんですおじいさん」
のノリでお願いします。
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