忍術学園を卒業後、尾浜勘右衛門はとある城に就職した。 しかし、彼が自国に居ることは滅多に無い。 何故なら勘右衛門は、如何なる集団にも、さりげなく溶け込むことが出来る特性を買われ、浪人を装い 諸国を渡り歩き年単位で他国に召し抱えられる。 という、特殊な形での諜報活動を命じられているからである。 それでも、伝手で知り合った妻と、その間に生まれた一人息子が居たりする。 妻のあき乃は姫付きの女中をしており、勘右衛門が帰って来る度に 「おや、今回も無事生きて帰ってきましたか。重畳重畳」 と笑う明るい女で、息子の悟は、2歳前まで父親に一度も 会ったことが無く、その後もほとんど顔を合わせていない割に、性格が似ていて、ちゃんと勘右衛門を 父親として慕っている。という変わり者だったりする為、家族仲が良いのが、 「勘らしいと言えば勘らしいけど、少し不思議な感じだよな」 とは、未だ付き合いがある、友人達の言である。
勘ちゃんまみれ拍手お礼落花編 進路シリーズを書こうと思ったので、関連で設定出したようなもんです 2010.10.11