原作ネタ小話
「伊作先輩の風邪って、左近先輩のがうつったんですよね?」
「そうだよ」
「じゃあ、池に落ちてぶり返した左近先輩はもう治ったのに、
何で先輩はまだ治っていらっしゃらないんですか?」
「…風邪にはね、いわゆる『特効薬』っていうのは無いんだ。
だから、『熱を下げる』とか、『頭痛や吐き気を抑える』みたいに、
個々の症状を和らげるしかないんだけど、僕は色々と自分の身体で
実験してきた所為で、薬の効きが物凄く悪いんだ。…まあ、その分
毒にも耐性はあるんだけど。で、だから、汗をかくことで熱を下げ、
あとは悪化しないように安静にして、体力の回復と自然治癒するのを
待つしかない。……というわけでね。気をつけてはいるんだけど、
一旦ひいた以上は絶対に長引くんだ」


43巻ネタ。質問者は一年生s。

多分ここ2〜3年は、年に1回以上こうやって寝込む羽目になっているので、
新野先生や担任、同期連中と2年目以上の保健委員は慣れている。
が、心配もしてくれるので、見舞いに行くと「比較的大人しい七松くん」や、
「その日あった出来事を語って聞かせる中在家くん」が見れたり、6−い製の
おかゆや甘酒などの激レア食品のおこぼれにあずかれたりもする。

…とか、良くないですか?



「今日ねぇ、僕、間違えて食満先輩に『パパさん』って言っちゃったの」 「でも、先輩は嬉しそうに笑って許してくれたんだよぉ」 「相変わらず、食満先輩は甘いよなぁ。…あ、でも、俺も徹夜明けに潮江先輩のこと『父ちゃん』って 言っちゃったけど、苦笑いで許してくれた」 「私なんか、この間伊作先輩を『母ちゃん』って呼んじゃったけど、笑顔で『何?』って返事が返ってきたよ」 「一度だけ立花先輩に『姉上』って呼びかけちゃったことがあるけど、笑って許してくれた覚えがある」 「僕は、結構しょっちゅう滝夜叉丸先輩を『母上』って言っちゃう」 「俺、買い出し中に冗談で中在家先輩を『父ちゃん』って呼んだことがあるけど、意外と嬉しそうだった」 「僕は、久々知先輩じゃなくて土井先生を『父ちゃん』って呼んじゃったことがある」 「うちも、竹谷先輩じゃなくて厚着先生の方を『父ちゃん』て間違えることが多いよな」 「今の所、間違えたのは、虎ちゃんと孫次郎くらいだけどね」 「うちは、あり得ないね。あの人相手じゃ」 1はっ子。ありがちネタ 2009.6.9追加