成長鶴町君 こぼれ話

「ねぇ乱太郎。潮江先輩がちょっぴり若返ったように思えるのは、気の所為かな?」
「まぁ、若干隈が薄くなってるから、その分じゃない?」
「そっか。でも何で隈薄くなったの?」
「ご自宅に居る間だけでも、規則正しい生活を送られて、睡眠もしっかり取られているからね」
「ああ。いさ先輩効果」
「というか、前に一度、再三言っても効果が無かったからって、潮江先輩が夜鍛錬に出ている間中起きている。
 っていう抗議行動を起こしたらしく、それ以降は折れるようになったんだって」



成長現六年の見た目は
文:30代前半で実年齢が外見を上回り、そこから10年位は年より若く見える(50前位からしわや白髪で一気に老ける)
仙:30過ぎから全く変わず、年々妖怪染みていく
長:40前頃で実年齢が外見に追いつく
小:順当に老ける
留:順当に歳を重ねていくが、若干実年齢よりは若めに見える

伊:20代半ばから変わらない(が、享年30代)

という感じで。ちなみに潮江さんの例は、うちの父そのままだったり




「半助。次の休みに、うちのやつがお前さんの所の子を見に行きたいと言っているんだがお邪魔しても構わんかな?」 「はい。もちろんですよ山田先生」 3年後 「今回届いた荷の中に、利吉が幼い頃の着物が入っていてな。『晴丸に』と、添えてあった」 「それはありがたいですが、よろしいんでしょうか? この間も、ぎんに産着をいただいたばかりですよね」 「構わんでしょう。いい加減実の孫を見るのは諦めた分、お前さんの所の子達を孫だと思うことにしましたからな」 「いや、そんな、利吉君だってまだ若…いとは言い難い年にはなっていますが、何も諦めなくても……」 「いいんですよ。それに、もしも今後利吉の奴が嫁を貰って子が生まれたとしたら、その時に晴丸やぎんの  お下がりとして返してもらえればいいんですから」 「そうですか。では、ありがたくいただいておきます」