3.この時期に食べたいもの(1は)

しん:えっとー。春なら桜餅に柏餅にひなあられに菱餅でしょー、
夏だったらかき氷にそうめんにスイカに……

庄:このお題は、しんべヱの独壇場だね

きり:まぁなぁ。他の奴らなら、何挙げる?

乱:うーん。春の草餅かなぁ。伊作先輩が、期限切れの薬草とかで作ったやつ

伊助:おいしいの、それ? 僕は、冬の委員会後の甘酒かな

三治:秋の実りの時期は、先輩が実習帰りとかに色々採って来たのくれるよね

虎:前にいっぺん、猪鍋ごちそうになったこともあったよな

庄:ああ。猪と行き逢って倒した。とかいう奴。僕らも
ご相伴に預かったっけ。僕は、学園長のおこぼれとか
先輩がちょろまかして来た、季節のお茶菓子かな。
草餅でも桜餅でもお団子でもようかんでも、どれも
お茶によくあうんだよね

兵:四季折々の細工菓子とかも綺麗だよ

喜:前にねぇ、先輩が練りきりでナメさん作ってくれたんだぁ


団:夏の、修羅場明けの水は美味い! 冷えたお茶だともっと良いけど!!

金:解る。滝夜叉丸先輩が「こういうのは『甘露』と言うのだ」
って教えてくれたけど、ホント染み入るんだよなぁ

きり:……解らなくもねぇけど、まず真っ先に浮かぶのがそれかよお前ら

伊助:そういうきり丸は?

きり:おれ? おれは……秋休みの最後の日の、姫飯でしかも
新米の飯とか、冬休み終わり際のちょっと具が豪華な鍋とか、
委員会の当番の後に先輩がくれた飴湯も旨かったな




8.自分にぴったりな季節/9.あなたにぴったりな季節(6年)

伊:こへは、「夏男!」って感じだよね

小:そうか? 長次は秋だよな。「読書の秋」って言うし

仙:ふむ。小平太にしてはうまいことを言ったな。伊作は……春だな

留:それは、池に落ちても風邪引かないとか、熱中症の注意して
回ってたら自分が熱中症でぶっ倒れることもないとか、
ぬかるんでてこけやすくもないとか、「運動の秋」だの
「食欲の秋」だの言っていつも以上に馬鹿やらかす奴が
増えるとか無くて、比較的被害が少ないからか?

長:……生まれも、春だな

仙:それもある。しかし、どちらかと言えば、雰囲気だな

小:あー、何か解るかも。春の日だまりっぽいもんなー、いさっくん

文:てぇか、よくンなズラズラと例出てくんなお前

留:仕方ねぇだろ。その大半に巻き込まれてんだから

伊:うん。ごめんね。……留さんも、春っぽいかなぁ

小:秋かもしんないけど、夏や冬って感じじゃないよな

仙:ほぉ。どの辺りからそう思う

伊:えっと、あんまり暑くも寒くもない方が作業が
はかどるのか、生き生き修理とかしてるから。かな

小:何となくだけど、春とか秋の方が、色んな所で作業してんの見掛けるから

留:確かに、穏やかな気候の方が作業に向いてんのは事実だけど、
作業増えてんのは何かとぶっ壊す奴が増える時期だからだけどな

長:……仙蔵は、冬か?

伊:あっ、そうだね。冬の凛とした空気が似合うよねぇ

小:あと何か、冷たい感じが冬っぽいよな

文:実際はさみぃだの何だの言って、着膨れたカッコで
火鉢抱いてて外に出やしねぇことの方が多いけどな

留:けど、凍てつくような空気の中の方が、火花は綺麗に見えるよな

長:ああ。他に色が乏しいからこそ、より映えるな

文:……お前ら、んな気障ったらしいこと、言ってて恥ずかしくねぇのかよ

小:留も長次も、割と天然タラシだからな

伊:うん。仙蔵をここまで素で照れさせられるのって、2人だけだよねぇ

仙:……私のことはもう良いだろう。残るは……文次郎だけか。夏で充分だな

小:だな。暑っ苦しい所が夏って感じ

伊:うん。こへとは違った意味で、夏っぽいかな

長:夏だな


丸1年ほったらかしにしていた拍手御礼落乱分です (残りのお題は、UL部屋とS◇部屋に)