七松組 滝(30)×家族モノ 滝(29)

七:……そちらの私は、女性なんだな
家:ええ。そちらの私も、女の方のように思えますが、違うのですか?
七:こう見えても、私は歴とした男だ
家:そうなのですか
七:確かに、この外見と、住み込みの家政夫をしていることからか、よく間違えられはするが
家:そうでしょうね。ご結婚は?
七:していない。出会う機会もない上、若としろの世話で手一杯なのでな。この先も、出来るか怪しい所だ
家:勤め先のお子さん方ですか? 私の次男も、「四郎兵衛」で「しろ」と呼ばれています
七:いや。ああ、しかし、雇い主は親父さんだとすると、息子と孫に当たるのか。七松小平太さんと、その養子で
  そちらと同じく四郎兵衛という
家:奇遇ですね、私の夫も小平太といいます。長男と三男は三之助と金吾ですが、その2人は……
七:いる。……そうか。そちらでは、そういう家族構成なのか





落花 伊(25) × 雪 伊(15)
花:幸せそうだね、そちらの私は
雪:そっちの私は幸せじゃないんですか?
花:いや、まぁ、今はそれなりに……
雪:だったら良いんじゃないですか。人生、楽しんだ者勝ちですって
花:確かにそうかもしれないけど……前向きだね
雪:そっちの私は、何だか後ろ向きですね
花:うん。ちょっと、色々あり過ぎた所為でね
雪:そうですか。ちなみに、今は何をしてるんですか? あと、結婚とかは……
花:一応医師として生計を立てていて、9歳と5歳の子供が居るよ
雪:そうなんだぁ(喜)
花:(別世界の自分だけど、キラキラしていて可愛いなぁ。この頃の私は、こんなじゃなかったもんね)
雪:どうかしました?
花:ううん。何でも無いよ。……そのままでいてね
雪:はい。周りのみんなにも、同じこと言われてます
花:そうだろうね。……ホント、我ながら可愛くて良いなぁ、そちらの私は
雪:ありがとうございます。でも、そっちの私も、自分の将来がこんな綺麗な人だって思うと、嬉しいですよ
花:ありがとう





無印5年 × 犬猫5年
兵(無):ハチ?
竹(犬):ばうん!(呼んだか?)
勘(無):おぉー。はっちゃんも鉢屋もそっくり(笑)
竹(無):え。どこが!?
鉢(無):確かにハチの髪と、その犬の毛並は同じだな。しかし、この猫と私は似ているか?
鉢(猫):にゃうん(そうだ。私とこの人間のどこが似ている)
雷(無):うん。半眼の猫なんて初めて見たし、何というか、その、人を小馬鹿にした雰囲気が……
雷(猫):なぅん(匂いが、三郎と同じ??)
勘(犬):はっちゃんに、雷蔵と三郎か。確かに、コイツらを人間にすると、こんな感じになるかもなぁ
兵(無):ということは、その猫の雷蔵も、悩みグセがあるのか?
兵(犬):ああ。育ての親が犬で、犬のハチと一緒に暮らしているからか、時々自分が犬なのか猫なのか判らなくなっている



七松組3ろ(28) × 犬猫3ろ(作17)
作(七):……そっちでは、馬鹿二人が犬なのか
作(犬):うちの馬鹿犬が幼馴染の友人ですか。大変でしょう
作(七):まぁな。けど、一応人間だからな。ある程度は放っておいても良い分、全ての責任を持たなきゃなんねぇ
    飼い犬よりはマシな時もある。と思いたい
作(犬):確かに、馬鹿犬が駆け出してって事故ったら、全部俺の責任スからねぇ……

次(七):作と、ちっちぇ作は何の話してんだ?
さも(七):知らない。けど、この犬ホント三之助そっくりだな!
さも(犬):キャンキャン(作が、二人いるぞ!)
次(犬):わう(いつもの作と、デカイ作だな)
次(七):こっちの犬も、お前と似てんじゃないか、左門
さも(犬):きゃん!(そうだな!)
次(犬):ワンワン(俺とお前も、でかくなってるぞ左門)
さも(七):僕らは犬じゃなくて、人間だぞ?
作(七):……お前ら、途中から会話が混じってるぞ
作(犬):やっぱ、犬でも人でも変わんないのかよお前ら。あと、「小さい」とか言うな! 俺の方が若くて、
    まだ成長期なだけだ!
作(七):確かに、そっちの俺は高校生だとすると、10歳位違うけど、「若い」はヤメロ……
次(七):あー。微妙な年頃だもんな、作
さも(七):でも、高校生からしたら30歳前は立派にオジサンだろうって、前に誰か言ってたぞ
作(七):うっせぇ! お前らもタメだろうが!!
作(犬):犬の言葉が解んないだけ、俺の方がまだマシ……なのか?


無印 伊助(10) × 転生 伊助(25)
転:うわー。色んな意味で懐かしい
無:えーと……あなたは、僕、なんですか?
転:そう。君が今生きている時代より、400年位後に転生した姿だよ
無:女の人、なんですね
転:そこは私も小さい頃は違和感あったけど、もういい加減慣れたかな。それに、他にも女性に生まれ変わった
  知り合いはいるし
無:そうなんですか!? 例えば……
転:兵ちゃんや浦風先輩や川西先輩とか、卒業生とその親御さんに滝夜叉丸先輩や綾部先輩も居たなぁ。
  ああ、あと、きり丸がすっごい美少女
無:卒業生?
転:ああ。私いま、学校の先生をしているから
無:そうなんだ(尊敬の眼差し)
転:そんな、忍術学園の先生方みたいなすごい存在じゃないけどね
無:でもすごいです! 他にも、色々聞かせてもらっても良いですか?
転:うん。その後の君の人生には関係ない、今の世界の話ならね




落花 左近(21)×雪 左近(11)
花:こうしてくのいちの制服姿でも違和感をあまり感じないってことは、本当に女顔だったんだ。この頃の僕って
雪:どうかしましたか?
花:ううん。何でも無い。そっちは、何か僕に訊きたいことでもある?
雪:えっと……そっちの僕は男で、忍術学園を卒業して一人前の忍びになったんですか?
花:いや。忍術学園に校医として残って、まだ新野先生が現役だから助手扱いだけど、「見習い」ではなくなった。
  ってところかな
雪:そうですか。でも、校医の先生だったら、僕よりも乱太郎辺りの方が向いていそうなのに
花:ああ。僕もそう思ったけど、アイツは「忍びの夢が捨てられないから」って断ったし、伊作先輩も卒業目前の
  実習中に亡くなったから……
雪:そうなんですか!? それは、訊いちゃいけないこと訊いてしまってすみません
花:良いよ、別に。ただ、くのいちは多少違うかもしれないけど、『全員揃って無事卒業』なんてのは、ものすごく
  確率の低い奇跡だって思っておいた方が良いかもね
雪:え。じゃあ、僕の同期も……
花:ひとまず三郎次と久作としろは無事卒業して、今の所五体満足で忍びを続けてるみたいだけどね
雪:なんだ。脅かさないでくださいよ
花:でも、覚悟はしておいた方が良い。っていうのは、学生時代にも校医になってからも痛感しているから
雪:解りました。肝に銘じておきます




転生 尊(17)×家族モノ 尊(9)
転:……名前は?
家:諸泉尊奈門ですけど……
転:てことは、そっちのお前はアノ妖怪と親子ではない訳か
家:妖怪?
転:いや。何でも無いから気にすんな。……ああ、でも、こっちみたいに離婚して母方に。って可能性はあるか。
  ……お前、親は?
家:母さんは、俺を叔父さんちに置いてってから会ってなくて、父さんは居ないけど?
転:まさか、その叔父さんの名前、「雑渡昆奈門」か?
家:うん
転:マジかよ。それじゃ、境遇は似たようなもんってことか。あと、じゃあ、「善法寺」とか「伊作」って
  知り合いは居るか?
家:俺の、保育園の時の先生が「伊作先生」で、叔父さんが「ストーカー」って言われてる
転:……どこに居ても同じか、アノクソ親父
家:さっきから質問ばっかだけど、お兄さんの名前とかは?
転:諸星尊。高2。不本意ながら、お前んとこより性質の悪い雑渡昆奈門の息子に生まれちまっている
家:叔父さんより性質が悪いって……
転:400年位生きている妖怪で、元少年が生まれ変わった女子中学生のストーカーなんだよ
家:……よく解んないけど、確かにそれは嫌だ
転:だろ? しかも、どんどん訳わかんない方向に人間離れしていきやがるし、妖怪ストーカー仲間も居やがるし……




元拍手御礼 相変わらず尊ちゃんだけ10打目固定でした。 (12.9.23〜13.1.13)