注意書き
※腐向け傾向です
※女体化アリです
それでもよろしい方はどうぞ↓
今日も今日とて、カミサマは実にしょーもないことを思い付いた。
「……ティガ」
「何。……お前も隠し子が発覚したのか」
何となく気兼ねしたような情けない声で、後輩兼部下兼友人のダイナに声を掛けられたティガが振り返ると、
「どうしよう」とでも言いたげなダイナの腕の中には、地球人年齢で2歳に満たない位の、なーんかどこかで
見たことあるような無いような逆毛の赤ん坊が抱かれていた。
「いや、えっと、俺の子じゃなくて……あ、でも、3分の1は俺か」
「3分の1? って、まさかサーガ!?」
「ノアはそう言ってた」
白い目を向けたティガへのダイナの反論によると、コスモスにはレジェンドが居るし、ゼロにもレイとナインが
居るからねぇ。あ、幼児姿なのは、見た目は大人な精神年齢幼児はもう充分だから、実年齢まんまにしてみたよ☆
と称して、いきなり愉快犯なカミサマから託されたのだという。
「で、預けられた以上は、放っておくわけにもいかないし…」
「それでひとまずここへ連れて来たのは、まぁ自然な流れか。それじゃ、そこは仕方ないとして、アノ愉快犯が
この子を具現化させた理由と、どの程度もしくはどうすれば消えるかは訊いた?」
正直な所、マトモな動機など期待せずに尋ねたティガへの、ダイナがノアから聞いた答えは、予想よりも遥かに
ロクでもない
「んー。作ってみたのは何となく。で、放っておけばしばらくしたら消えると思うよ」
というもので、更に性質が悪いのは、「放っておけば」は文字通り「一切構わず放置」という意味らしく、ちゃんと
面倒を診た場合は、どれ位かかるかわからない。と聞いたティガが、
「ホンット最悪で悪趣味だな。僕に対する嫌がらせか」
と吐き捨てるように呟いた、真の理由をダイナは知っているが、気付かない振りをして、ことさら明るい調子で
「とりあえず、しばらく俺らで面倒見て、手に負えそうもなくなってきたら、ノアに返そうぜ。なっ?」
と無理矢理説得し、ティガが反対する前に
「じゃっ、俺、他のみんなにも説明しに行くから!」
そう言い残しながら、サーガを抱いたまま部屋を飛び出して行った。
普段ならば、迷子になって呼び出されるのは面倒だから。と同行してくれることの多いティガが追ってくる気配の
ないことに、ノアの所業が相当不快だったんだな。と感じはしたが、なんだかんだ言っても、根は結構面倒見が
良いし、鉄壁の外面を誇る見栄っ張りだから、外堀を埋めてしまえば否応無しにちゃんと面倒見る筈!
そう結論付けて、ダイナにしては比較的迷うことなく、ゾフィーを始めとするウルトラ兄弟や、銀十字軍、UFZ、
科技局、あとは保育室もだよな。と経緯を説明して周り、再び自分達の執務室に帰ると、先程は不在だった地球の
化身ペアも戻っていた。
「お帰り。その子が隠し子?」
「違う! 俺の子じゃなくて、サーガ」
「うん。知ってる。でも、お前の実の子供かどうかは、この場合あんまり関係無いよね。いきなり幼児連れ帰って
来たのは事実なんだから」
「隠し子(ゼロ)にしろ孤児(レイ)にしろ、実質上は引き取った父親よりも同居人が主になって面倒を見ているのと
同じことだろう」
「……う」
確かに、セブンさんちと似たような状況か……。と何も言い返せなくなったダイナに、普段ならば
「口で勝てた試しなんか無いんだから、挑まなければ良いのに」
と呆れながらも、ガイア達にも「それは言い過ぎ」とか「関係ない話まで持ち出すんじゃない」とか「仕方ないだろ。
考えるより先に行動を起こす馬鹿なんだから」などと、時にこき下ろしながらもフォローを入れてくれるティガが
居なかったので尋ねると、
「ノアに抗議しに行ったよ」
とのことで、しばらくすると先程よりも更に不機嫌な様子で戻って来て
「ノア張本人は引き摺り出せなかったけど、ジュネッス経由で聞いてきた。その子、愛情が空(から)か満タンに
ならないと消えないとかほざいてるらしい」
と吐き捨てるように報告した。
「そんなこと、出来るわけ無いって知っているくせに。本当に、何を考えているんだアイツは」
「出来ない、かな? ティガの分も、俺とかガイアとか、銀十字のひと達とかウルトラ兄弟の皆さんやゼロ達も
結構可愛がってくれると思うけど」
「そうだよ。可愛がってやれる気はしなくても、虐待もネグレクトもしないなら、後はダイナや僕ら任せで平気だって」
愛情はダイゴ達と別れた時に置いてきた。と嘯くティガが、サーガのみならず、誰かを再び愛したり慈しむ資格など
無いと思い込んでいる理由を知っている仲間達は、何でもないことのようにさらりと言ってのけ、珍しくアグルまでもが
「そもそも託されたのはダイナなんだから、お前に世話を焼く義務は無いと思うが?」
と、フォローらしきことを口にした。
「そう言ってもらえるのは有り難いけど、結局は僕が面倒を見る羽目になる予感しかしないんだよ」
「大丈夫でしょ。拾ってきた犬猫じゃ無いんだから、世話を丸投げしたりしないって。だよね、ダイナ?」
「おう。俺だけじゃ足んないことなんかは、手伝ってもらうかもしんないけど、なるべく迷惑かけないようにするからさ」
「それじゃ、僕は困った時には手を貸すけど、基本的には関わらなくても良い。ってことかな」
「あ、いや、出来ればもうちょっと積極的に手伝ってもらえると助かるけど……」
場の空気を和らげるためかあえて茶化すようなガイアに、合わせるみたいに軽く冗談めかした返し方をしたって
ことは、多少なりとも機嫌直ってきてんのかな。そんな希望的観測の元、ダイナがティガの表情を窺うと、何故か
ティガは泣き笑いのような表情を浮かべながら「おいで」とサーガをダイナから受け取って抱き抱え
「……仕方ない。職場も寮の部屋も同じである以上、無視するわけにもいかないし、この子自体に罪はないから、
最低限は手伝ってあげる」
と呟いた。
その表情の真意は気になったが、しばらくの間だけでも、か弱く無垢で庇護欲を掻き立てる存在である幼児と
接することで、愛する資格も愛される権利も無いと思い込んでいるティガの考え方が、少しでも変わると良いな。
とダイナは思った。
そんな経緯で、1歳半程度のサーガを預かったというか引き取りはしたが、自走出来ないような乳幼児なら、
ベビーベッドで無くとも落下防止策さえ取れば、仮眠用も兼ねたソファーにでも寝かせておけばいいし、レイの
ような大人しい子ならば執務室の隅で遊ばせておくことも出来なくはないが、ダイナやゼロに似て落ち着きがなく、
年相応に好奇心旺盛なサーガを看ながら仕事とか無理。ということで、日中はレイやナインと一緒に医務室や
託児室に預けられることになった。
その際、精神年齢幼児達には、説明が色々面倒臭かったので、
「ゼロの弟みたいなものだからレイにも弟で、ナインとは同じ位だけど、一応ナインの方が4ヶ月位お兄ちゃんかな」
と紹介し、弟と言ってもセブンの息子なのではなくウルトラ兄弟みたいな関係にあたり、レジェンドにとっても弟に
当たるのだと説明すると、2人共なんとなく納得したようだった。
「でな。レイもナインも『お兄ちゃんだから』って、サーガの面倒を見ようとしたり、お気に入りの絵本を読んで
やったりオヤツを分けてやったりしてた。ってナイスから聞いてな」
「ふぅん。それはとっても微笑ましくて可愛いけど、どうせナイスに聞かなくても録画してあるんだろ」
「まぁな。けど、日々の申し送りも、それぞれの主観が入っていてまた良いんだ」
ダイナ達がサーガを育てることになった翌日の夕方過ぎ。今日は保育室のナイスに預けていたレイのお迎えから
帰ってくるなり嬉々として語りだした、親友兼義弟兼同居人で親バカ街道まっしぐらのセブンに、マンはいつもの
ことだとは思いつつ呆れたが、確かに微笑ましいのは間違いないし、その話をセブンやゼロが他の兄弟や仲間達にも
披露したところ、ゾフィーやたまたま訪ねて来ていたメロスが
「タロウが小さい頃のエースも、そんな感じだったっけね」
「ファイタスのやつも、アウラをそうやって構ってやってたことがあったっけな」
などと懐かしそうに目を細め、エスメラルダ組からも
「幼い頃の姫様ご姉妹も、そんな感じでしたね」
『ああ。まだよちよち歩きのエメラル様が、首も据わっていないエメラナ様を抱っこしようとしたり、掛布を顔の
上まで掛けたりして、陛下達に慌てられていらしたな』
等の証言が得られ、意外なことにゼロも
「俺はそういうガラじゃなかったけど、ボイスなんかは施設に新しいチビが来るたんびに、あれこれ構ってやってたな」
との覚えがあるようで、幼児期の兄弟あるあるのようだった。
一方、見た目も中身も幼児で最年少なサーガは、とりあえず目付きの悪さはゼロ譲りだけど、割と人懐こいのは
ダイナとコスモスと、デレたゼロっぽくも無くはないから全員かな。でも、医保育室よりも医務室に預けられた
方がご機嫌なのは、ダイナかゼロだよね。で、もふもふの生き物好きっぽいのはコスモスと、やっぱりゼロ(笑)?
といった感じで、医務室に預けた初日のみ、迎えに来たティガやガイアの胸の辺りをペシペシしてから首を
傾げたかと思ったらグズり出し
「医務室のお姉さん達の、ふわふわプニプニの(胸の)感触を覚えちゃって、そっちの方が良いってことかな。
流石3分の2がダイナとゼロ」
と呆れられたが、基本的には何故かティガに一番懐いたようで、懐かれたティガの方も、時に少し困ったような表情や
泣き笑いの表情を浮かべたり、「やっぱりこうなった」とボヤきつつも、レイに対するマン並にちゃんと面倒を見て
やっていた。
そしてその様を、いちゃラブな息子達を録画しているセブンや、兄バカ全開なゾフィー並にデレッデレでメロメロに
なりながら愛でているように見えるダイナを、レイの迎えや子守の際によく目にしているゼロが、食堂で又も目撃し、
「幸せそうだなダイナ」と呟くと、隣の席に居たガイアから
「そりゃねぇ。人一倍家族への憧れが強かった孤児が、ひょんなことから子供を引き取ることになった上に、育児を
口実にどさまぎで同棲相手にプロポーズしたら拒否られなかったような状況だもん。最高潮に幸せで浮かれまくるでしょ」
とのコメントが返って来た。
「そうか。……って、え? アイツらそういう関係!?」
「さあ? でも、そんな感じに見えない?」
確かに、最愛の妻と息子について語るナイスとか、親父やゾフィー隊長に限りなく近い感じに見えなくも無いけど、
でも、まさか……。
そんな風に困惑するゼロに、ガイアはニヤリと笑い
「気になるなら、確めてみようよ。ほら、ちょうど食事終わった所みたいで、ティガがサーガ連れて先に部屋に
戻るっぽいから、ダイナ1人になるし」
そういって、ゼロの
「いや、別に、良いっていうか聞きたくな――」
との返答も待たずに、食器を返却口に返し食堂を出ようとしていたダイナに直撃を掛けに行ってしまった。
「ねぇねぇ、ダイナ。ゼロがね、ティガがサーガのお母さんぽくて、君がその様をセブンさんやゾフィー隊長並に
締まりのない顔で眺めてるっぽく見える。って言うから、僕なりの解説をしてあげたんだけど、真偽の程が気に
なるらしくてー」
「おいこら、俺をダシにすんな。聞きたいのはお前だろ」
好奇心というか探究心というか野次馬根性が旺盛なガイアはいつも通りだけど、ゼロとの組み合わせは珍しいな。
などと思いながら、ガイアの解説を聞いたダイナは、少し視線を空に彷徨わせて考えてから
「ガイアの例えでほぼ当たってっけど、肝心の所がハズレ。確かに家族とか親父への憧れは強かったけど、10年かけて
信用と隣に居ても良い権利勝ち取って、5年かけて口説き落としたというか絆して、今ようやく『自分の子じゃない
なら、逆に育てられるかもしれない』って言ってもらえるようになったとこだから、どさくさまぎれじゃないぜ」
と答えた。
「トータル15年掛けて。ってことは、出会ったばっかの頃から意識してたの? 流石に、そこまで前からとは
気付かなかったなぁ」
「いや、自覚したのは、信用とか勝ち取ったのとほぼ同時。背中預けてもらえるようになったら、脆いとこや
弱いとこが見えて来て、そんで俺よりも強いって解ってるし、アスカのパクリとか言われそうだけど、
『君だけを守りたい』って思ったから」
「へぇ、そう」
あまりに堂々と答えるダイナに、流石のガイアも毒気を抜かれたのか、からかうよりも素直な感想を返したが、
「……なぁ、ガイアはともかく、ダイナ。ここ、食堂の出入り口で、俺ら以外にも話聞こえてっだろうけど、良いのか?」
あからさまに聞き耳立てているような怖いもの知らずはほとんど居ないが、密かに食堂中の注目を集めていることを
指摘し、言外に「ティガにバレたらマズくね?」と尋ねたゼロに、ダイナはあっけらかんと答えた。
「色々めんどいから黙ってたけど、邪推されんのも疲れたから、訊かれたら口止めすんの条件で多少ならバラして良い。って」
「そっか。てことは、拡散したらただじゃ済まないってことだよね。そしたら濡れ衣着せられないように、21は僕が
締めとくし、姫様ご一行やタロウさん達もうまいこと口止めするから、マックスはゼロに任すね」
手早く結論つけてサクサクと話を進めるガイアに、ゼロは最早逆らうのも面倒になってきていたので、素直に
「マックスの場合は、ゼノンに話通した方が早いか」
と算段をつけ始めた。
そんなこんなで、ティガがサーガの母親役でダイナの嫁。という噂が、公然の秘密と化してきた頃。あの日食堂には
居合わせず、サーガについてもあまりよく知らないヒラ隊員や一般市民の間で
「ダイナには超絶美人の妻と小さな子供が居る」
との噂が、にわかに囁かれ出したが、だからソレ、サーガとティガのことだろ? と、現状を知る誰もが思ったが、
詳細な説明は面倒なので放置していた。
しかし、メビウスが科技局で聞いた茶飲み話や、医務室の女子達の噂によると、「髪が長くて細いけど胸も結構ある
美女」が、小さな子供を連れてダイナと居る所を見た。という目撃情報が、複数あるらしい。
との情報をゼロにもたらしたのは、最強最速の無駄遣いで「……って話らしいぜ!」と深く考えずに噂を拡散している
マックスだったが、出処が定かで無いので、「まさかな」と信じていなかった。
けれど、マックスから噂を聞いた数日後に、ゼロがセブンの手伝いで書類を届けに平成組の執務室を訪れると、部屋の
隅のソファーに毛布を敷いて寝かされたサーガの横に座り、子守歌を歌ってやっている若い女性が目に入った。
顔は俯いている上に髪で隠れていてよく見えないが、うっすらと藤色掛かったセミロングの銀髪に、成長途上で細身な
ゼロよりも一回りは華奢な体躯ながら、ウルトラの母やベスほどでは無いが間違いなくユリアンよりは胸があるように
見え、子守歌を歌う声は、銀十字の女性陣よりは低いが甘い響きを帯びた女声。という、噂そのもののような女性を
目の当たりにしたゼロが、比較的静かにデスクワークに精を出しているダイナやガイアに、
「誰だよこの女!?」
と詰め寄ると、ダイナ達が答える前に
「やっと寝てくれそうなんだから、静かにして。今昼寝させておかないと、中途半端な時間に寝落ちして、夜
寝なくなるんだから」
顔を上げ、ゼロを睨むように眉をひそめた女性は、
「ティガ!? って、え? どういうことだ??」
ティガに双児の姉妹が居るんでもなかったら、本人だよな。そんな風に混乱するゼロに、
「だから、静かにしろと言っているだろう。……ガイアに、反転で調整してもらったんだよ。髪の長さに関しては、
質量保存の法則か何かで、体型が変わって余った分伸びるみたいでね」
「は? えっ? ガイア、性別逆転させる装置作れんのか!?」
いつも通りの男口調で、体型や髪の長さと、声の高さが若干変わっているだけにもかかわらず絶世の美女化している
ティガは、ゼロが騒げば騒ぐだけ眉間の皺を深くしているが、そんな表情すら迫力美人だった。
「流石の僕でも、0からの性別転換はまだ無理かな。そうじゃなくて、どっちつかずなのを、どちらかで固定させてる
装置を、普段と逆にしてるだけだよ」
「どっちつかず??」
「そ。実は、僕やアグルは男女どちらでもあり、ティガはマルチがどっちでもなくて、スカイが女性寄りでパワーが
男性寄りだっけ?」
「そう。更にダークがほぼ女性でブラストも女性寄りだから、体力無いしこの星で過ごすのには向かないのと、色々
面倒だから普段は男性に寄せるように、パワーバランスを調整する装置をガイアに作ってもらったんだ」
ガイアの説明への補足と、自分の問いへの説明に、ゼロは一瞬素直に頷きかけたが、幾つか引っ掛かった。
「……アグルも、両方?」
「そうだよ。僕は名前通りに大地母神で、『母なる海』って表現とか聞いたことない?」
「一応、神の領域に居るからな。自我が芽生えた時点からほぼ固定してはいるが、潜在的には両性を有しているが
文句があるか」
「いや。意外なだけで、別に文句はねぇよ」
地球の神話や成り立ちは知らねぇが、そういう表現や考えがあるんだな。と、化身組に関しては無理矢理自分を納得させたが、
「……なぁ、ティガ。カミーラって、ダーク時代の恋人、なんだよな」
「そうだけど?」
「女、だよな」
どちらが。とは訊かなかったが、ゼロが何を言いたいのか察したティガは、若干黒い笑みを浮かべ、おそらく当時の
理屈らしきものを口にした。
「男なんて粗野で愚かしい存在が、私達と同等だなんて烏滸がましい。手足としてなら使えなくは無いけれど、
私達の間には必要ないわ」
艶然と微笑みながら高慢に言い切る元闇の女王に、経験値も免疫も足りな過ぎの中坊は、それが異様だと反論する
ことなど出来る訳も無く、アレコレ追及したところで、知りたくも無かった新しい世界への扉が開くだけっぽいので、
他にも気になった点はあったが、これ以上訊くのは諦めることにした。
後日。ティガが女性形を取っているのは、非番の日や自室及び自分達の執務室内のみで、しかもサーガがぐずった時や
寝かしつけたり食事を取らせる為に大人しくさせておきたい時など限定なのだと知ったが、普段の姿でも、サーガを
あやす姿は母親のようにしか見えず、その疑似母子の姿や、銀十字の女性陣に甘えているサーガを見ていると、時折
なんだかモヤっとというか羨ましい気がするが、何故そんな風に感じるのか解らず、ゼロがにわかにイラついていると、
グレンやマックスから
「完璧幼児とはいえ、一応自分の分身体なサーガが、綺麗なおねーさんに甘えまくりなのが羨ましいんじゃね?」
と言われ、納得しかかったが何か違う気もして、しばらく考えて出した結果。何故か
「ガキは義弟だけどレイもナインも居るけど、サーガ組の中で、俺だけ美人の嫁(的なもの)居なくね?」
という点が羨ましいのか俺? との結論に至ってしまったが、ゼノンやジャン、ナイト、マンを始めとするウルトラ
兄弟などの見立てでは
「自分の分身に当たるサーガが、自分は得られなかった幸せな幼児期を送っている事実が羨ましいんだろうけど、
指摘するとセブン共々ドツボにはまりそうだから、黙っておくか」
といった所で、ついでに―美人かどうかは置いておいて―妻子持ち状態で幸せそうなコスモスとダイナが羨ましいのも
ある意味事実か。とも思ったが、そこも中坊にはまだ早いし。と黙っておいた。
その後。たまたま警備隊内をぶらついていたノアを見つけたゼロが、サーガを具現化させた意図を再度訊いてみた所。
「んー。前にコピーっていうかレプリカっていうかが作れたから、幼児化させるのも出来るかなー。って思って。
実年齢サイズにしたのは、前にも言ったけど、見た目は大人な精神年齢幼児はもう充分だし?」
との、気紛れの産物的な返答が再び返ってきただけだったが、託された当日にティガがジュネッス経由で問い詰めた
所に依れば、
「ダイナが、コスモスやナイスのとことか、ゼロ達を見て羨ましそうにしてんのを、何度か見掛けたのが動機だと」
とのことで、アンファンスとは違った意味で生への執着が希薄なティガのリハビリも兼ねている。と説明されたのだという。
そんな経緯で生み出されたサーガが、愛情を満たされて消える日が来るのか。それは、今の所まだ分からないが、
ダイナが長年の夢を叶えたことと、ティガのリハビリになっていることは、とりあえず間違い無さそうだった。
好きキャラには幼児を絡ませたくなる習性があります
&
ダイナを幸せにしてやりたかったんですよ
&
デレてくんないけど折れてくれた超絶美人嫁とか良くないすか?
をまとめた結果ですが何か。やり過ぎたかな。とは思いますが、後悔はしてませんぜ
2013.12.14
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