風:こんにちは〜。土井先生の息子さんて、どの子?
晴:……。え、あ、僕ですけど、先輩が何の御用ですか?
風:おおー。流石土井子息。天井からいきなり人が現れ、しかもぶら下がったまま声掛けられても、悲鳴
一つあげないとは肝が据わってるね。……あ、ちなみに私は、不破風早。2年ろ組の学級委員だ
晴:驚き過ぎて、声が出なかっただけです。それで、何しにいらしたんですか不破先輩
風:今日はひとまず、挨拶も兼ねて君の顔を見に来ただけだ。……なっ? お雪にランタン
雪:うん。……お父さんよりは髪質良いねぇ
藍:火薬委員会に来たら、可愛がってあげるからよろしくね
晴:誰ですか? そしてどこから出て来たんですか!?
雪:くのいち2年の、斉藤雪女でーす。風くんと一緒に、天井裏に居ましたv
藍:俺は窓から。……2年い組釈藍之丞。気安く「ランタン先輩」でいいよ。誰も本名呼ばないし
人:えーと。土井晴丸くん?
晴:あ、はい。先輩は?
人:5年は組の、平生人吉といいます。……用具委員会に興味はある?
晴:無くはないですけど、そこまでは……
森:じゃあ、保健は?
晴:ありません
森:そっかぁ、それは残念。
晴:ちなみ先輩は……
森:あ。5年は組の、樹衣森蔵
人:……「五代目不運委員」の方が判り易いけどね
多:よぉ、晴丸。鶏介と同じ組なんだってな
晴:ブン兄、久しぶり。鶏介とも知り合いなの?
多:ああ。父ちゃんの友達んとこの4番目
晴:そうなんだ
多:どうせ他の連中も動いているだろうから教えとくが、「土井先生の息子が入ったら、何か良いことが
ありそうだ」ってことで、今各委員会でお前の争奪戦になっている。それを覚えておけ。ちなみに俺は
晴:会計だろ? 知ってるよ
多:そうか。……ウチに来いとは言わねぇが、アノ陰険狐男の所へは行くなよ
晴:それ誰で、どこの委員会?
泉:最上級生を、そのように評すとはいい度胸だな
多:でやがったな狐
泉:面と向かっても、そのような不躾な口の利き方とは、父親に似て礼儀がなっておらんな。
母上も、さぞかし苦労なさっていることだろう
多:黙れ! てめぇも父親に似て性格悪ぃよな
晴:えーと……
泉:作法委員長を務めている、6年い組の立花泉だ
晴:はぁ
多:笹山先生と手ぇ組んで、ロクでもない罠ばっか作ってやがる、作法の陰険狐だ
泉:吠えることしか能の無い、会計の問題児の分際で、先程から生意気にも程があるぞ
晴:――とかまぁ、色んな先輩に勧誘されたんだけど、鶏介は委員会決めた?
鶏:体育。それ以外だと、何か父ちゃんうるさそうだし、やっぱり刷り込まれてるから
晴:そっか。……僕はなぁ、父ちゃんが顧問なのは気まずいから、火薬だけはやめておこうと思うけど、
どこに行くのが一番マシかなぁ
鶏:図書か生物なら、父ちゃん達との関わり少ない筈だけど?
メモを発掘したので、ちょっと直したり足しながら起こしてみました。
初書きで、メインの筈がロクなセリフが無くてごめんね、晴丸
2010.3.7
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