警官ペア2
四「おはよー。……どうしたの金吾? この世の終わりみたいな顔してるけど」
金「おはようございます、時友先輩。……姉さんが、お見合いをすることになったんです」
四「滝夜叉丸先輩が? 断れなかったのかぁ、珍しい」
金「何か、上司だか取引先の人だかの紹介らしくて……」
四「ふぅん。でも、ソレってそんなに凹むことかな。お見合いすることになっただけで、別に結婚決まった
訳じゃないんでしょ?」
金「そうですけど、姉さんの条件を聞いて、それでもお見合いを受ける相手ってことは、直に会ったら……」
四「シスコンもそこまで行くと凄いよねぇ。……美人で、仕事も出来て、意外と家庭的で、子持ちだけど実の子
じゃなくてむしろ美談な感じなのは、確かに全部本当だけどさぁ、綾部先輩というか綾ちゃん第一だから、
綾ちゃんが懐かない相手とは絶対打ち解けないし、強力な小舅も居るから、並大抵の人じゃ近付けないよね」
金「そうかもしれませんけど……」
四「しかも綾ちゃんは、先輩に近付く人の殆どは敵視してるから、むしろ綾ちゃんをどうにか出来る相手なら、
僕は認めても良いと思うけどなぁ」
金「……少なくとも、姉さんに持ち掛けられるような見合い相手には、絶対にそんな人居ませんね」
四「なら、心配しなくていいんじゃないの?」
金「そうですね。そう、思うことにしておきます」
偽装カップル(上のやつの続き)
四「あ。居た」
左「何が。どうしたしろ?」
四「んー。度を越したシスコンな後輩に言った条件を、満たしてそうな相手見付けちゃったんだ」
左「はぁ? その『度を越したシスコン』が金吾だってのは解るけど……」
四「えっとね、今テレビでバレーボール観てたら、七松先輩の所属企業が、滝夜叉丸先輩の勤め先なことに
気付いたんだ」
左「……あぁ、何か納得した。つまりは、『接点があって、綾部先輩を物ともしない相手』ってことか」
四「そういうこと。まぁ、ただ可能性を見つけただ。ってけなんだけどね。……左近的には、あり得ると思う?」
左「あまり思わないかな。学校絡みで顔を合わせてた感じだと、滝夜叉丸先輩というか平野さんは、ああいう
タイプの人は苦手っぽかったから」
四「そっか。でも、七松先輩だからねぇ」
左「確かに。でもあの人、彼女か何か居るんじゃなかったっけ?」
四「あぁ。いつも何か呼び掛けてる相手居るけど、アレどうも、伊作先輩らしいよ。前に何かのインタビューの
時に、『友達の娘』って答えてた」
女教師トリオ5
伊「おはようございます。何か、お疲れですね、先輩」
藤「ああ、おはよう。……昨日ドレスの下見で、双方の母親と妹の着せ替え人形状態だったから」
伊「ドレス……ああ! 結婚式の」
藤「そう。何着試着させられたか分かんないけど、女の勢いってのはすさまじいな」
左「……それ、乗り気な彼女との温度差が激しい、男性側のセリフです」
藤「精神的には元男な部分も残ってるし、当事者の私らの意向じゃなくて、身内の希望で式を挙げるんだから
似たようなもんだろ」
伊「それで、結局どんなのにしたんですか?」
藤「向こうのお義母さんの見立てで、アイツが一番気に入ったやつ」
左「へぇ…」
藤「単に、うちの義母さんが選ぶのは少女趣味過ぎるし、数は普段からロリ系好きだから合わなかっただけ。
で、向こうのお義母さんが選んで下さったやつは、センスも良くて、好みにあっててそれなりに似合った
から。それ以上の他意はない!」
伊「でも、最終判断は伊賀崎先輩なんですよね?」
藤「いや、まぁ、それは折角だし……」
何となく思い付いたものとか、メモってあったものを挙げてみました。
体育後輩は2人とも高卒警官で、多分近所の警察署の交通課辺りの所属です。
シスコン金吾は姉と姪との3人暮らし。
しろちゃんは同棲はしてませんが、よく彼女んちでゴロゴロしている模様。
2010.2.7
(3/17 金吾の名前を変えたので、1本撤去)
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