立花氏の反応1(大学時代)

	「藤内。私に報告すべきことがあるよな?」
	「いきなり何ですか、立花先輩」
	「いいから。……あるよな?」
	「……孫兵のことでしたら、付き合うことになりましたけど、先輩に報告しなきゃいけなかったんですか?」
	「当然だ。この私が他人から噂で聞くなど、有り得ないだろう」
	「……。そうですか」
	「そうだ。お前達は2人共、顔だけは良いからな。ずいぶんと噂になっているが、気付いていないのか?」
	「それ、先輩にだけは言われたくない表現ですね」

	(院生と2年生辺り。仙様はいつだって俺様)



立花氏の反応2

	「久しぶりだな、藤内」
	「ああ、立花先輩。招待状届きましたか?」
	「もちろんだ。だからこうして電話を掛けている」
	「それもそうですね。それで、他に何かご用件でも?」
	「いや。単に寿く為に掛けてみただけだ。しかし、ようやくだな。大学を卒業して同棲
	 し始めたと聞いた時、てっきりついでに籍も入れたかと思っていたぞ」
	「まぁ、それでも良かったんですけど、あまり急だと周囲への説明が面倒かと思って、
	 数年開けることにしたら、教え子に作達が居ることが判明したもので」
	「式を挙げること自体も、お前達らしくない気がするが?」
	「それも確かにそうですが、カズがアレな分も、親の期待があったものですから」
	「そうか。出来た娘も大変だな」
	「いえ。そんなことは」
	「まぁともかく、当日にも言うつもりだが、おめでとう藤内」
	「はい。ありがとうございます」





伊賀崎さんと職場の人

	「学生時代の友達の伝手で合コンすることになったんだけど、参加しないか伊賀崎? お前
	 趣味はアレだけど、顔は良いし」
	「折角のお誘いですが、遠慮します」
	「そうか。アレか。『ヘビが恋人』ってやつで、人間には興味ないか」
	「いえ。それも間違ってはいませんが、人間の恋人も居ますので」
	「え!? 嘘だろ??」
	「ホントですよ。僕、先輩と大学一緒ですけど、その頃からのお付き合いですよね?」
	「ああ」
	「マジかよ〜。……ああ、でも、もしかして類友って奴か?」
	「違います。僕の趣味嗜好に取り立てて文句を言ったりはしませんが、別に虫が好きな訳では
	 ないようです」
	「じゃあ、何で付き合ってんだよ。世の中、やっぱ顔か? 顔なのか??」
	「……顔だけで、部屋中ヘビとかトカゲとか虫まみれで、自分よりそっちを優先する人とは
	 付き合えないと思いますけどねぇ」
	
	(大学の後輩な同僚は孫次郎ちゃんです)



カズさんのスピーチ

	(前略)藤ちゃんは、確かに美人でクールでしっかり者な、自慢のお姉ちゃんです。
	けど、正直に言って、女子としては結構規格外で変わり者なのも事実なので、あんまり認めたくは
	ないんですけど、孫兵とはお似合いというか、割れ鍋に綴じ蓋な気がします。
	何しろ藤ちゃんは、世間一般の女子なら悲鳴を上げたり嫌な顔をして当然の状況でも、顔色ひとつ
	変えません。例えば、某黒い悪魔が出ても、丸めた新聞や雑誌かスプレーのどちらか近くにあった
	方で平然とやっつけますし、釣り餌は素手で触れて、いわゆるゲテモノ料理も、平然と口にした上、
	味の感想をハッキリ言えちゃうんです。……そんな女子、大抵の人からすれば、「美人なのに変」
	とか「動じなさ過ぎで可愛げが無い」みたいに思われるじゃないですか。
	でも、孫兵にはそれ位動じない相手じゃないと無理ですし、孫兵は藤ちゃんの無感動っぷりを全然
	気にしないから、今まで付き合えて来たんだ。って、わたしには思えなくもないんです。
	てことで、お互いに手に負える相手がお互いしか居ないだろうから、仕方なく認めてあげるんで、
	幸せになってくれなかったら許さないからね!





孫藤好きの方の拍手コメントから浮かんだ小ネタ (さやはる様、ネタ提供ありがとうございました・笑) 仙様とカズちゃんは「何気に藤内も、女子としては例外だよなぁ」という所で 意見が一致してそうな気がします 2011.7.10