ある日、ウルトラ兄弟+αが朝目覚めると、かつて地球に滞在していた頃の姿になっていました。
しかし戦闘やパトロール系の任務が出来ない以外は、特に実害はなさそうだったので、原因解明や事務仕事をしつつ、
折角なのでゼロにどの姿が誰なのか当てさせてみよう。と言い出したのは、事務仕事に飽きて来始めた数人でした。
「金髪ピアスのお前がダイナで、そこのタッパはあるけどガキっぽいのがメビウスだろ。あと、水色っぽいの
着てんのが親父なのは知ってる」
まず初めにそう良い当てたゼロが、ウルトラ警備隊時代のセブン(ことモロボシ・ダン)を知っていたのは、彼の
机の上に、隊服姿のアンヌの写真が飾られていたからだったりします(笑) そして、ダイナとメビウスに関しては、
だってそのままじゃん。以外に言うことはありません。
「そんで、あそこの、鏡見ながら目を輝かせてそわそわしてるのが、マンだったりするのか?」
そんな風に指差されたオレンジの人は、
「……自分だって解っているけど、またこの目でハヤタを見られるなんて。しかも、アノ頃のハヤタだし」
などと呟きつつ、ときめいてすらいるように見え、ゼロはかなり本気で引いていました。
「アイツなぁ、ハヤタが絡むと人が変わるから(笑)」
苦笑いしながらそうフォロー(?)したのはセブンでしたが、他の兄弟達も概ね同じように思っていることは、
表情から解りました。
「そこの、スカーフしてんのがタロウ先パイっぽくて、師匠も、何かわかる」
特に根拠を挙げずにゼロは言い当てましたが、周囲は「まぁ、雰囲気というかノリがほとんど同じだもんな」と納得
する位、タロウもレオも人間体と本来の姿が似てはいますが、レオ=おおとりゲンはともかく、タロウと東光太郎は、
一応別人の筈だったりするような……
「そっちの愛想無いのが、アグルであってるか?」
「……お前には言われたくない」
「ってことは、隣に居んのがガイアだろうけど……」
「ああ。我夢って、あんまりガイアっぽく無かったからね」
「んで、その発言はまさか、アンタがティガなのか?」
「それは、どういう意味かな?」
平成組に関しては、コレを書いている奴のイメージですが、アグル=藤宮はそのままで、ガイアと我夢は何となく
印象が違うように思え、ティガなダイゴは、改めて当時の姿を見ても若干地味で老け……いえ、何でもないです。
気の所為ってことにしときます。
「あと、残ってんは……そっちがエースで、ジャックか?」
「いや。逆」
「は? 嘘だろ!? エースはともかく、ジャックは……」
「悪かったね。兄弟の中でも一、二を争う派手な見た目なのが私で」
これまた書き手の印象でもありますが、ジャック=郷は派手でギャップが激しい気がするのです。
とまぁ、そんな感じで概ね当てることは出来ましたが、もしもこの場にコスモスとジャスティスが居た場合、
ジャスティス=ジュリを見て「女!?」と大騒ぎするんじゃないかなぁ。とか思ってみたり。
おまけ
「解析結果が出た。近隣宙域に停滞している宇宙船の出す電磁波の影響で、特に害は無く、1日程度で戻る筈だ」
「……このオッサンは誰だ」
「ヒカリだよ。元はGUYSのセリザワ隊長の身体だけど。……お疲れ様ー。その格好を見たら、リュウさんが
喜びそうだね」
「あいつは、騒がしくて鬱陶しいから苦手だ」
報告の為に顔を出したヒカリが、メビウスがそんな会話をしていると
「ちーっす」
「……マックスだな」
「そうだけど、何ですぐわかんだよ」
それは、ダイナ並にそのままだからです、な、マックスがやって来ました。
「って、まぁ、それはどーでも良くて、ネクサスがすっげぇことになってんで、どうにかならないか訊いて来いって
ゼノンに言われて科技局行ったら、ヒカリさん居なかったんでコッチ来たんスけど」
「解った。ひとまず、電磁波の遮断できそうな場所に隔離して、銀十字の方にも連絡しておけ。俺は対策を考える」
「了解しゃっした!」
そんな感じで、慌ただしくマックスとヒカリが立ち去った後。何がどう大変なのか、さっぱり解らないゼロが首を
傾げていると
「詳しい状況はわからないけど、ネクサスは適能者が複数いるから……」
との、説明にはなっていないものの、何となくまずいことが起きていそうなことだけは解る答えが返ってきました。
冬の映画で、ゼロに人間体が出来る記念に先駆けて
と称して、単に何となく書きたくなったんで書いてみました。
(ダイナちゃんだけ現役当時では無く、銀河伝説仕様なのは、趣味です・笑)
2010.8.19
2010.8.26 おまけ追加
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