「見て見て、ジュリ。ソラが描いてくれた、僕の似顔絵。似てるでしょ」
「……悪いが、私にはコレが人の顔には見えない」
「そう? 結構上手に描けてると思うけどなぁ」
「それは、親の欲目だろう。まぁ、確かに、色使いはムサシっぽく見えなくもないが……」
5歳児画伯@春野家
「あれ、珍しい。藤宮がネクタイしてる」
「お前と違って、俺は基本スーツだ」
「でもノーネクタイが多いじゃないか。しかもタイピンまでしてるし。今日って、
何か発表とか来客の予定入ってたっけ?」
「特に予定は無いが、貰ったものは、なるべく速やかに使用してやった方が良いだろ」
「あ、それ、もしかして父の日のプレゼント?」
「……ああ」
「そっかぁ。それは着けないとだよね(ニヤニヤ)」
「お前の所は、何も無かったのか」
「もらったよー。似顔絵と肩たたき券。肩たたき券はアッコを指名しても良いか聞いたら、
ヤダって言われたけど」
隠れ愛妻家で子煩悩@藤宮
「どこ行くのアスカ。こんな天気悪い中」
「家の脇でキャッチボール! ガレージなら屋根あるから平気だろ」
「そうかもしれないけど、何もわざわざ雨の中やらなくても良いじゃないのよ」
「けど、折角チビが誘ってくれたし」
「ちちのひだからー、おとしゃんとやきうすぅのー!」
「ああ、そう。良かったわねぇ、アスカ」
「おう!」
一番喜びますから@アスカ家
「ママー。父の日だから、今日の朝ごはんは、ヒカリが作る」
「やめときなさい。母の日の時みたいに、一応褒めてはくれるけど、その何倍もケチをつけられたくないでしょ?」
「あ、えっと、うん」
「……レナもヒカリも、酷くない?」
「どこが? 事実でしょダイゴ」
「僕、そこまでうるさくない……と思うけどなぁ。ところで、レナは今年もお義父さんには何も贈らないの?」
「そうね。何を贈っても、『別に要らないのに』って言って本当に使わないどころか、私や母さんが贈った
ことすら忘れるような人の為にプレゼントを選ぶのも、馬鹿馬鹿しくなっちゃって」
お父さんの認識は「食べ物が絡むとめんどくさい」@マドカ家
「ハヤタさん。ダイゴくんから、今日の夕食は外で一緒に食べないか。って電話があったわよ」
「別に構わないけど、どういう風の吹き回しかな」
「父の日だからじゃないのかしら」
「ああ、そうか。けど、何でレナ(実娘)じゃなくて、ダイゴ(婿)からなのかね」
「あなたの今までの行いなんじゃない?」
割と毎年こんなもん@ハヤタ家
「今年の父の日は、何が良いかなぁ」
「そうねぇ。何を贈っても大事にしてくれるから、逆に難しいのよねぇ」
「あ、そうだ! 母の日に母さんに贈ったショールを買ったタオルのお店に、格好良くて吸水性も
抜群のタオルもあったから、それはどう?」
「あら、それは名案ね。それなら、仕事中でも、それ以外でも使って貰えるわ」
「じゃあ決定で! どんな柄があったっけかなぁ」
ラブラブ一家@郷家
「母さーん。これはー?」
「うーん。色が少し派手過ぎない?」
「そっかぁ。こっちは、柄がイマイチだしなぁ」
「ああ、これはどうかしら」
「どれどれ? うん。良いね。ちょっと若めのデザインだけど、いっそ父さんには似合いそう」
「それにしても、最近のステテコって、オシャレで色々種類があるのね」
こちらもラブラブ@北斗家
『父さんへ
父さんが好きそうなお酒を見つけたので送ります
光太郎』
「……これは、父の日だからか、単にたまたま私好みの酒を見つけただけか、どちらだ?」
これでも今年はマシな方@東家
「機嫌が良いな、孤門」
「ああ、はい。今日は父の日じゃないですか。それで、今朝リコとタケルから似顔絵と肩たたき券をもらって、
夕食も僕の好きなものを作ってくれるそうで。……和倉隊長のお宅は、どんななんですか?」
「うちも同じようなものだ。似顔絵を描く程幼くはないが、年々ナオは肩たたきやマッサージの腕を上げ、
ランの料理も凝ったものになっているな」
「上の息子さんが料理をなさるんですか」
「ああ。ただ、時間が掛かる上に、凝り過ぎて材料費も嵩むので、普段はあまりやらないよう言われてるけどな」
「そうなんですか。ちなみに、似顔絵を描いてくれたのは、リコです」
ほのぼのと幸せな日常@和倉家&孤門家
「今でも、ミライのところは父の日にはミライが肩たたきで、コスモちゃんが夕ご飯を作るのかな?」
「はい。お姉ちゃんが高校生くらいの頃から、何かプレゼントを贈ろう。って話もあったんですけど、父さんが
『プレゼントももちろんとっても嬉しいけど、いつまでも2人が同じように祝ってくれたら嬉しいな』って言ったので」
「銀河先生らしいね。でも、コスモちゃんは何年か前に結婚したんじゃなかったっけ?」
「そうですよ。だから、チビちゃん達を連れて、ご飯を作りに帰って来るんです」
「そうかぁ。それは銀河先生もさぞ喜ぶだろうね」
「はい! 毎年すごく楽しみにしてます!」
何年経っても@夢星家
「どうしました、タイガ。先程から百面相を繰り広げていますが」
「いや、その、もうじき父の日だろ? けど、この世界の親父は親父じゃないから、何か贈っても良いか悩んでて」
「あー、そらビミョーなとこだな」
『母の日の際は、ダイゴ達伝手でダンの奥方にカーネーション贈ったのだったな』
「マジでどーすっかなぁ。また、ダイゴやアスカに頼むか」
「しかし、こちらのダンさんからすれば、見知らぬ赤の他人ですからね。贈られても困惑するのでは?」
「おまけにタイガだもんなぁ(笑)」
「うっせ! 俺だって、ランとかシンとかが良かったよ」
『友也は、家族で食事に行くと言っていたから、みんなでダンの店で食べる?』
『ふむ。その案は悪くないな』
「そうですね。その際に、さりげなく何か贈ることなら、可能かもしれませんね」
「だな。『親父には今年は渡せそうにないから』とか、『親父へと同じもんだけど』とか、なんかしら言い訳は
用意出来っしな」
「そう、だな。そうするか」
折角だし@タイガ→ダン
パラレルの中でだけでも、ネクサス系の皆様には幸せになって欲しくて。
他は、各家庭らしい感じが出したかっただけで、ハヤタ家もマドカ家も別に仲悪くはないですよ
ちなみに、書きあげた後過去ネタ確認したら、モロボシ夫妻とUFZに面識あったけど、
めんどうなので直さないことにしました
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