ダイナとティガは、元々家が近い幼馴染みでした。
	そして、小さい頃から方向音痴だったダイナを、見付け出すのが一番上手かったのがティガで、更にダイナも
	何故かティガの所へ帰って来ることが多かったため、いつの間にか
	「ダイナが迷子になったらティガに報告」
	が周囲の了解になり、ティガはダイナの保護者または飼い主として認識されるようになっていました。
	小〜高校までは、ティガもそんな状況を半ば「仕方ない」と諦めていました。けれど流石に高校を卒業し、
	進路も別れてティガは一人暮らしまで始めたので、もうお役御免だと思っていたのに、2〜3日に一度は
	「ティガー。ここ何処だろう?」
	「ティガくん、うちのダイナがどこに居るか、知らないかしら?」
	などと、ダイナ本人だけでなくダイナの家族からも電話が掛かって来て、その度に探して迎えに行き、ダイナの
	家まで送って行くのは面倒なので、ひとまず自分の部屋に連れ帰っている内に、ダイナの私物などが増えている
	ことに気付きました。
	そこでティガが
	「もういっそ、ここに住めばダイナ」
	と開き直り今に至っています。……が、そんな自分の決断を、ティガは時々後悔することが無いこともない
	ようですが、それはまた別の機会に。




待ち合わせ中&帰りの電車の中で携帯で書いた、所要時間は計2〜30分程度の思い付き小ネタ 周りに邪推されたりからかわれてたりするけれど、あくまでもただの「飼い主と馬鹿犬」or「保護者と迷子」 又は「苦労性の姉と、手は掛かるが憎めないお馬鹿の弟」みたいな関係。ということで(※ティガは男ですけど) 2010.5.20