ある日メビウスは駅前で、顔見知りの青年に出会ったので
	「こんにちは、ティガさん!」
	と明るく挨拶した所

	「誰だお前は」

	と、睨まれてしまい、何だか服装や髪形も普段とは違い、若干性格が悪そうにも見えました。
	そして、困惑している間に彼は立ち去ってしまったので、首を傾げたままメビウスが帰宅する途中で、
	たまたま当のティガ本人と同居人のダイナと隣人のガイアとアグルに会ったのでその話をすると、
	「それ、多分ニセティガ」
	とのガイアの証言に、すぐさま
	「人の弟を、『ニセ』とか言わないでくれるかな」
	というティガのツッコミが入りました。

	「じゃあ、ティガβ」
	「そういうこと言うから、より一層アイツがひねくれるんだよ。一体何度、僕の弟は『イーヴィル』だって
	 言えば覚えるの?」
	「どういう意味ですか?」

	漫才じみたガイアとティガのやり取りに、メビウスがキョトンと首を傾げると

	「ティガとイーヴィルは一卵性の双児なんだけど、ティガの方が兄貴ってことになってんのが気に食わなくて、
	 つっかかってきてんだよな?」
	「万年2位で、成績や素行を比べられるのも、逆に同一視されるのも嫌う、面倒な奴だったな」

	などと、ダイナとアグルがそれぞれ解説を入れました。

	「でもって、優等生のお兄ちゃんに反抗するようにグレてるけど、実はお兄ちゃんに構って欲しいだけの
	 かなりのブラコンだから、ダイナにティガ取られて拗ねてるんだよね」
	「そうなんですか?」
	「違うから! 合ってるのは、ダイナとアグルが言った辺りまでで、ガイアのは『僕に反抗して素行が悪い』
	 以外は、冗談というか邪推!」

	楽しそうに補足したガイアの証言を、ティガは思いっきり否定しましたが、
	(ブラコンに関しては、間違ってないことも無いけどなぁ)
	と、ダイナは口には出さずに思っていたとかいないとか。




双児やブラコン(シスコン)ネタ大好きなんで、設定を作ってみたイーヴィルくん 一応本編見ながら考えた感じだと、本来の一人称は「僕」なのを無理矢理「俺」と言っている インテリヤクザタイプで、同じ顔だけど、髪が短くて目付きが悪いので、男にしか見えない。 てな所ですかね。あとは、間違いなくかつて(or今も)犬を飼ってた筈です(笑) 2010.6.15