「はい。タロウ、お茶」 「あ。ありがとうございます母さ……」 「……」 「! すいません! 間違えましたマン兄さん」 「いや。いいよ、別に」 (あいつさぁ、多分今、「母上に間違われるのはちょっと嬉しいかも」とか思ってるよな) (そうですねぇ) (こないだ俺がゾフィー兄と呼び間違えた時は、すっげぇ嫌そうな顔してたよなぁ) (ああ。あったねぇ、そんなことも。アレ、私としては結構傷ついたんだよね) 「……。レイくん、眠そうだからお昼寝しようか」 コクン 「はい。それじゃ、おやすみ」 「……はるな、いる?」 「? ああ、うん。寝るまでは傍に居てあげるよ」 「ねぇ、ティガ」 「何、ガイア?」 「レイの言う『ハルナ』って、確かお母さんとかお姉ちゃんって意味なんだよね?」 「ああ。そうらしいね」 「呼び間違われても、別に構わないんだ」 「まぁ、寝ぼけてたし、幼児だからね」 「こないだダイナに『母ちゃん』って呼ばれた時は、即座に右ストレートかましてたのに?」 「だって、僕はダイナの母親じゃないもの」 ただの思い付き 気が向いたら増える……かなぁ