1.
	「ヒカリちゃーん」
	「断る!」
	「って、まだ何も言ってないんだけど」
	「どうせ、宿題を見せろとか手伝えとか言う気だろ。自分でやれ」
	「ヒカリちゃんのケチー。良いもん、他の奴に見せてもらうから」

	「……というのが、小中のみならず高校時代も風物詩と化していたくせに、弟達には『計画的に
	 きちんとやれ』か。偉くなったもんだな」


2.
	「マックス。宿題は?」
	「帰ったらやる! 遊び行ってきまーす」

	「おかえりマックス。宿題やろうか」
	「……むり。ねむいから、あしたやる」

	をエンドレスで


3.
	「……」
	「……」
	「……ひどいな」
	「うん。やる気は人一倍あるだけ、一層にね」
	「エースやタロウも、ここまででは無かったのになぁ」
	「? どうしたんですか、兄さん達」
	「ああ、ジャック。……メビウスの、宿題のドリルの丸付けをしていたんだけどね。算数も漢字の
	 書き取りも、ものの見事に間違いだらけなんだ」
	「どうも、どれも根本的な所が解っていないようなんだが、それにしたってひどすぎるんだ」
	「毎日、答え合わせしながら教え直してるのに、必ず別などこかが間違っているって、逆にすごいよね」
	「……。『流石メビウス』としか言い様がないですね」



4.
	「たっだいまー。腹減ったー」
	「僕もお腹すいたー。今日のお昼何ですか?」
	「ありません」
	「え?」
	「2人共、『午前中に宿題をやる』と約束したのに、やっていないでしょう? ですから、今日の分の
	 宿題が終わるまで、お昼ご飯はお預けです」
	「えぇー!?」
	「解らない所は、私達が教えてあげるから、さっさと終わらせよう」
	「俺らも、連帯責任で昼抜きなんだ。だからさっさとノルマを終わらせるぞ!」
	「そんなぁ。母さんひどい……」
	「いや。お預けも連帯責任も、決めたのはマン兄さんだから」
	「……これ位しないと、いつまでも後回しにするだろう?」

	(「母上を困らせるんじゃない」って、言外に続いてるに100円
	 俺も。というか、コレ賭けにならないんじゃ……
	 そうですね)


5.
	「ベリアル、読書感想文はもう書いたか? 毎年のことながら、課題の本がキングの著書ってのはなぁ……」
	「はっ。んなもん、とっくに決まってんだろ」
	「そうか。それじゃ……」
	「見せねぇからな、ケン。てめえは、去年も一昨年も俺様のを少しいじって出したくせに、賞取りやがって。
	 何で俺様が盗用疑惑をかけられなきゃならねぇんだ!」




帰宅中の電車で思い付くまま書き溜めたブツ 現&前警備隊長のみ高校辺りで、他は小学生の頃の風景かと 2011.8.6