(※柳佳姉さん宅の「れいちゃんおさそいする」の続き的な感じです)
「レイに誰かれ構わず怪獣を誘うのを止めさせろ」
とウルトラ兄弟に言いに来たジャスティスとコスモスに、
「……誘うだけなら可愛いものじゃないか。光の国に来てしまうのは、怪獣達の意思な訳だし」
遠い目をしながらため息交じりにそう呟いたのは、コスモスを訪ねていったらこちらに来ていると聞いてきた
ティガだった。
「あ〜、ティガ。僕に何か用ぉ?」
「悪いんだけど、うちの馬鹿がまた怪獣拾って来ちゃったから、調査を頼みたい」
「えっとぉ、元いた場所に帰すのは〜自分達でやってくれれば良いよぉ」
「ありがとう。今回は、『悟んちの近所』って言っていたから、トナカイ座の辺りを中心に調べれば大丈夫だと思う」
「解ったぁ。じゃあ、調べ終わったら連絡するね〜」
ティガの言う「うちの馬鹿」こと宇宙駆ける迷子のダイナは、かつてメラニー遊星でハネジローを拾ったように、
ことあるごとに
「1匹で取り残されてた」
だの
「何か群れとはぐれたっぽい」
だの
「親っぽいのが側で死んでた」
「密漁団倒した」
だのと言っては、大小問わず様々な怪獣を連れ帰り、その度に
「元居た場所に帰して来い!」
とティガに怒られ、コスモスに種族や生息星域を調べてもらって元居た場所に帰しに行く。というのを繰り返して
いるという。
その話を聞いたウルトラ兄弟は、
「確かにそれなら、ナンパしちゃうだけの無自覚怪獣タラシのレイの方がマシかな」
などと思うと同時に、
「犬拾ってきちゃう小学生か」
とのツッコミを―言うとティガがキレそうなので―飲み込んだが、
「ティガー。コイツ拾った」
「どこで」
「えっと……」
「ダイナってば、まぁた拾って来たの。毎回ティガママに怒られてるのに懲りないんだから」
「誰が母親だ!」
「この状況と言動は、どう見ても母親のものだろう」
なんてやりとりが、毎度交わされているとかいないとか。
お姉ちゃんちのネタに便乗。
我が家のティガさんは、どんどん母親化が進んでおります。
2012.1.8
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