とある夏の夜。だいぶ地球人ナイズされている光の国の宇宙警備隊の誰かが、
「肝試しとか怪談話しようぜ」
と言い出した。


そんな訳で、各自とっておきの話を用意して決行された百物語大会は、内容はともかく語り口が下手というかお前
怪談話に向いてないよ。なメンツも多く、メビウスの「自分が悪だと信じていたものがヒーローな世界」の話や、
エースの歯医者の話など、うまく語れば結構怖い内容なのが惜しかった。その一方で、ネクサス(ジュネッスブルー)が
「これは、本当にあった話なんだけどな」
と話し始めた、「とある青年の恋人が、実は出会ってすぐに死んでいて、幽霊だった」という割とベタな怪談話は、
語りが上手いので解りにくいが、どう考えてもリコというかファウストの話だったが、充分怖かった。
更に、薄く笑って
「軽いのと重いのとどちらが良いですか?」
と選択肢を上げたティガは、「じゃあ軽い方で」と返したらオビコの話だったが、重い方だと何だったのか尋ねたら、
「ガタノゾーアの、絶望に覆われた話でもしようかと思っていました」
とのことで、その辺りから何か雲行きが怪しくなり始め、続くマンの「とある星に取り残された挙句怪物となった男の話」は、
間違いなくジャミラの話だし、セブンはノンマルトでレオはシルバーブルーメだし、ゾフィーの「失踪した挙句瀕死で
戻ってきた友人」て、ヒカリとセブン目線でのマンとどっちの話?  といった感じで、怪談なんだかトラウマなんだか
わからない展開になっていった。


尚、「語り口だけでこんなに怖くなるんだ……」と一同をもっとも驚かせたのは、ゼノンの、ミケクロタマによって
記憶を失った際のマックスの話で、当のマックスが
「え!?  俺、そんな恐怖体験してたんすか」
とビビったほどだったという(笑)




ふと浮かんだ、良く解らない代物 ちなみにA兄の話はヤプ様で、メビたんのはメフィラスとソリチュラどっちにするか悩んで、語り易いメフィの方で