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実は、『千里同風』でも文伊。とかいう設定があります。
愛は一切無し。売り言葉に買い言葉で関係を持っちゃった感じ。
自暴自棄な色狂いの伊作が、文次郎を挑発した形です。

伊作はかなり根深く病んでいて、文次郎を含む友人一同は、
「それで気が済むのなら」
と関係は持っているけど、本当はそれじゃいけないと思っている文次郎。
何とか更生させてやりたいが、手遅れっぽい弁護士s(仙と留)。
見て見ぬ振りや知らない振りで気遣っている現6−ろ。
が基本。伊作の闇と、文次郎との関係は、一応全員知ってはいる。

五人以外で知っているのは、
実父とオーナー(雑渡)を殺したいくらい憎んでいる数馬と、成り行きで藤内。
持ち前の勘と人生経験などからきり丸。他、滝と現5年はうっすらと。程度
薬屋バイトの学生達は知りません。

こんな設定があるから、薬屋と警察を書かない。ってわけではないんですけどね






10/12 千里同風小ネタ 潮江さん目線
「もらうよ」
そう言って、正に今火をつけようとしていた
手元のタバコをひったくられた。

手馴れた風に火をつけ、深く煙を吸い込み吐き出した
相手―伊作―とは、もう十数年の付き合いになるが、
一度も奴が喫煙している姿を見たことが無い。
というより、平均1日2箱は開ける俺に対し、奴が
喫煙に伴う害についての小言を言ってくるのが常の筈だ。
だから「吸うのか?」と問うと、伊作は、むせることも、
煙に目をやられることも無く、
「吸わないよ」
と一言だけ、咥えタバコで返してきた。

堂に入った吸い方をしているくせに何を言うか。
そう返そうとすると、予測済みといった様子で付け加えられた。
「喫煙者、特にヘビースモーカー以外の前ではね」
俺らの仲間内で、それに該当するのは俺しかいない。
けれど、さっきも言ったとおり、俺は今まで伊作が吸うのを
見たことが無い。ということは…
「オーナーがね、チェーンスモーカーなんだ。あと、タバコの
味を覚えたのは高校時代。…つまりは、そういうことだよ」
乾いた笑いを浮かべながら、火をもみ消した伊作に、俺は
改めて色々なことを後悔した。


まぁ、要は基本的に「事後にもらいタバコ」でしか吸わないんです。
あと、例外でオーナー(雑渡さん)が来た日の翌朝(限りなく昼前)などに、
立花さんや数馬の前でなら吸います。銘柄は何でもアリだけど、軽いのは×
他の同期は、小平太:二十歳でやめた 長次:時々吸うことも
留三郎・仙蔵:自分からは吸わないが、付き合いなどで吸える
といった感じです。他学年については考えていませんが、滝は多分吸わないかと







11/25 千里同風小ネタ(伊作独白)
嫌い嫌い嫌い。みんな大ッキライ。

優しくなんかしないでよ。
大事にだって、してくれなくていい。

そうやって、気を使われるたびに、「憐れまれてる」って感じるんだ。

そんなつもりは無いって、純粋に心配してくれているって、解ってはいる。

でも、ダメなんだ。
頭では理解出来ても、感情がそれを否定する。

いっそ蔑んで、切り捨ててくれればいいのに。


こんな醜い思いを抱えている僕を、君達には知られたくない。
だけど、僕が汚れているのは事実だから…


君達のその優しさが、苦痛でしかないんだ。
だから、僕のことを思ってくれるなら、むしろ傷付けてよ。


痛みや苦しみを覚えている時だけが、「生きている」と実感出来る時なんだ

多分高校生頃
34歳でも本質は変わっておりませんが、とりあえず一番荒んでいた頃。
(表面上はにこやかで、開き直って自嘲している現在の方が病んでいますけども)







5/11 連作派生/伊作独白

もしも「僕を殺して?」って、ナイフか何か手渡したら、殺してくれそうなのは仙と長次と…こへもかな。

長次は、何にも言わずに、だけど目線だけで「いいのか?」とか訊いてから刺してくれそうで、こへは
ナイフよりも苦しまなくて良い得物を使ってくれるんじゃないかな。
で、仙は、一瞬躊躇ってから、一思いに僕を刺し殺した後、自分も後を追ってくれそう。

解んないのは留だけど、本気でお願いしたら、案外殺してくれるかも。

数くんは、「嫌だ」って泣き喚いて拒絶するだろうけど、お願いしてる内に折れて、結局は殺そうと
してくれるんだけど、勢いとか足りなくて、一番痛くて長く掛かりそうだなぁ。


オーナーは、すごく簡単に想像がつく。
「嫌だよ。何で君を喜ばせてあげなきゃいけないの?」
って、いつもの調子で言うんだろうなぁ。


文次は、殺してもくれないし、くどくど説教して来そうでウザいから、絶対頼まない。


まぁ、今の所は、殺してもらう予定はないけどね