まずは、あんな後味というか胸糞の悪いものを読んでいただき、ありがとうございました。 特に、最後の2つ。雑渡さんのと文次郎のは、書いている側としては、「そういうもの」として設定を 作って書いたので、あれでしっくり来ているのですが、読んでいる側には、他の話とのギャップが 激しかったというか、病んでいるのを通り越して壊れきった、あんな伊作はアリなのかどうか。 そこが不安だったりも…… それでも、当家の七松組話における伊作は、根底にああいう闇を抱えた人間です。 実は、そこを主張しておきたくて、この連作を書いたようなものだったりも それでは各話について(?)です。 元々構想があったのは、滝が来た当初の話と、雑伊の知り合い方や、実は文伊が関係を持って いること。小平太経由の噂程度で、あとはイッちゃってる数馬や、べた甘仙様くらいかな。 しかしまさか、仙様もあそこまで病んだ感じになるとは…… そして付けたし的なつもりで書いた小平太・長次・留三郎も、結構過保護というか何というか、 ちょっとヤバい人ですよねぇ、あれじゃ。でも、何でか書いてる内にあんな風になって、あれで なんかしっくりきたんで、根っこはああいう感じだってすることにしました。 潮江さんについては、実はあんまり接点がなかったし、そんなに人の事情に興味が無い人っぽいので、 あんな流れになりました。(正直、この人に関しては、書きたかったのは伊作の挑発だけだし) あとは、似通っているようで、『落花』とは対極の内容かもしれないと、書いていて気が付きました。 とまぁ、そんなもんでしょうか。 コレで一応気は済んだので、当分は七松組では病んだ伊作は書かないと思います。 2009.5.11