1.6兄弟編


	Y「ゾフィー兄様、セブン。ついでにジャックとエースとタロウも、訊きたいことがあるのだけれど、
	  よろしいかしら?」
	T「兄様!?」
	Z「ああ、小さい頃からの付き合いだから、何かおねだりしたり企んでいる時だけそう呼ぶんだ。
	  ……で、今回は何かな?」
	Y「まぁ。企んでいるだなんて心外だわ。ただ、マンへのお返しを訊きたかっただけよ。貴方達、
	  先月マンとメビウスから、手作りのチョコをもらったんでしょう?」
	J「ああ。そういうことですか。私は、他にもくださった方と同じく、妻が用意してくれたお菓子を」
	A「俺も夕子以外へは、まとめて同じもん買ってきてる」
	T「僕は母さんとマン兄さんとメビウスの3人分だけ、他とは別の(=高価い)ものを選んでいます。
	  まぁ、母さんとマン兄さんのは同じものですけど(笑)」
	Y「そう。その3人は、予想通りね。それで、兄様とセブンは??」
	T「セブン兄さんはね、他の人達へと同じ手作りのアメだけど、一番綺麗に出来たのがマン兄さん用で、
	  メビウスの分はちょっと大きかったり多いやつ。ですよね?」
	A「そうそう。アメ細工の年は分かりやすかったよなぁ」
	7「……別に良いだろ、その程度の差をつけるくらいなら」
	J「ゾフィー兄さんは、他の方へは判を押したように毎年同じなのに、マン兄さんと、ついでにメビウスと
	  母への物は、サコミズに流行りやお勧めを訊いて買いに行っているそうで」
	T「ちなみに、サコミズ経由だけど実際は隊の女の子達や友達のお孫さん情報らしいから、僕や
	  エース兄さん並にちゃんと最先端押さえてるんだよね」
	7「まぁ、マン本人は、毎年『その熱意を仕事に向けて、山積みの書類を片付けてくれる方が、何倍も
	  嬉しいのに』とぼやいているけどな」
	Z「え。うそ」
	J「事実ですよ。というか、少し考えれば想像がつくと思いますが?」
	A「てかさ、何か『本妻へのプレゼントを愛人に訊いてる』っぽい気がするのって、俺だけかな」
	T「んー。僕は『前の奥さんへのを今の奥さんに選んでもらってる』って感じかなぁ」
	Z「……。何で、そんな喩えになるのかな?」
	J「日頃の言動の所為でしょう?」
	Y「悪いけれど、私も同感ね。そして……ありがとう! 予想以上にオイシイ展開で、もう、すごく満足だわ!!」

	7「……余計なことを言ったのは、お前らだからなタロウ、エース。マンの耳に入って、怒られる覚悟はしとけよ」


2.平成組編

	「ねぇ、ガイア。ダイナって、ティガからチョコをもらっているのよね」
	「ええ、まぁ。残りとか失敗作の処理係みたいな扱いですけど」
	「ということは、お返しはしているの?」
	「一応はしてるみたいですね」
	「それってまさか、子供達へと同じ駄菓子だったりはしないわよね?」
	「ああ。ティガって、実はダイゴの影響でかなり舌が肥えてて詳しいから、既製の食べ物は避けてるみたいです」
	 「『既成の』ということは、手作りなら食べ物もアリなのかしら!?」
	「下手な物を選んで不要品にされるよりはマシで、ティガは放っておくと食事摂らないこと多いし、散々
	 迷惑かけてる自覚はあるみたいなんで、『食堂で昼食を奢る』か『夕飯はカレー』が定番です」
	「そう。イマイチ萌えるのかどうか判断が難しい感じね」
	「そうですか? カレーなら文句を言わなかったり、徹夜とか連勤の合間なんかだと寝落ちしかけながらも
	 モソモソ食べてる様とか、すっごい可愛いですよ」
	「それは、確かにかなりレアね」
	「まぁ、僕ら以外の前では、そんな無防備な素の姿見せませんけどねー。見栄っ張りだから(笑)」
	「あらそう。ところで、その口ぶりだと貴方もそのカレーにご相伴あずかっているのかしら?」
	「だって、僕がチョコを作る手伝いをしてくれてるから、そのおこぼれをもらえるんですよ。僕もお返しを
	 もらって当然じゃないですか」
	「そう言われてみれば、そうなのかしら」


3.CJ編

	「あら、ジャスティス。花屋の前でそんな険しい顔をしてるなんて、何があったのかしら?」
	「……ユリアン。私は、そんなに難しい顔をしているのか?」
	「ええ。親の仇を見るように花を睨んでいる。といった感じに見えたわよ」
	「そうか。……コスモスが、先月花をくれたんだ。それで、私には似合わないが、コスモスにはよく似合って
	 いたので、お返しに花を贈るのも良いかもしれないと思ったのだが、いざ選ぶとなると、どの花が良いのか
	 分からなくて……」
	「そう。(ヤダ。何。可愛い。可愛過ぎるわジャスティスvv)……私でよければ、手伝いましょうか?」
	「頼む」
	「任せて頂戴。まずは、そうね。花束と鉢植えとどちらが良いの?」
	「……そうか。鉢植えという手もあるのか。そうしたら、鉢植えの方がコスモスには似合うだろうか」
	「そうねぇ。花束の方が華やかだけど、鉢植えの方が長く持ちますし」
	「では、鉢植えで」
	「わかったわ。それじゃ、次は花の種類……よりは色のイメージの方が良いかしら?」
	「……白くて、小さな花が」
	「そこまで決まれば、後は絞り易いわね(そう。それがジャスティスのコスモスに対するイメージなのね☆)」
	



WDの風景色々 調子に乗り過ぎたのは承知してますよ 2012.3.13