(潮江家の場合)

左近:おはよう、父さん。朝ごはん出来てるよ
文:……何でお前らがいるんだ?
数:「今日は父の日だから、お父さんの手伝いしてきてねv」って母さんに言われたから
文:そうか。…団蔵と左門がいねぇが、まだ寝てんのか?
さき:ううん。とっくに遊びに行っちゃたよ。居ない方が父さんも楽でしょ?
文:まぁな。乱太郎と伏木蔵は、連れてきてないのか
数:うん。だって居ても何の役にも立たないから
左近:母さんから、ついでに衣替えもするよう言われたんで、居るとむしろ邪魔だし
文:…衣替えがメインで、「父の日」は口実だったりしねぇか、それ
数:そうかもね。でも、今日の分の家事は僕らが全部やるよう言われたから、半々ってとこじゃない?
さき:あのね、父さん。夕ご飯は、お母さんが作ってくれるんだって
数:取りにいくのは僕らで、母さんは顔出さないけどね
左近:でも、父さんのリクエスト訊くようには言われたよね、数兄。…てことで父さん。何食べたいですか?





(体育一家の場合)

金:お母さん。父の日のお花って何?
滝:バラだな
三之:うわ、父ちゃんに似合わねぇ
しろ:おじいちゃん(幸隆さん)には、すごく似合うけどねぇ
滝:否定はしないが、色にもよるだろう
金:うーん。どんな色のでも、父ちゃんには似合わないと思う
しろ:だよねぇ。じゃあ、お花は無しにしようか
三之:そうだな。プレゼントは靴下でいいよな?
金:僕はいいと思う
しろ:僕も。…お母さんもいいと思う?
滝:ああ。いいんじゃないか。…お前達だけで買いに行くなら、お金を渡さないとな
金:僕、お母さんも一緒がいい
三之:俺も母ちゃん居た方がいいと思う。サイズわかんねぇもん
しろ:あと、三之助兄ちゃんが迷子になったら、僕達だけじゃ困るし
滝:……そうだな。では、出掛けようか




(仙蔵母子の場合)

藤:今年は、俺と双児が留おじさんの家の手伝いで、母さんは祖父さん家。夕飯は外。でいいんですよね?
仙:まぁ、それが妥当な所だな
兵:はいはーい。僕らの具体的な分担はどんなですかー?
藤:俺が下3人の子守りでお前らと作で家事。と、作とお前らのどっちかが子守りで残りで家事。どっちがいい?
伝:えーと、お姉ちゃんがチビ達の子守りするのがいいんじゃない?
藤:それじゃ、子守りが俺。掃除が兵太夫。洗濯が伝七。料理が作。でいいな?
兵:うん。それで良いと思う
仙:いや。留三郎は、全て取り上げると逆に居場所が無くなる性質だからな。
  下の連中と遊ばせておいて、藤内が家事を指揮する方がいいだろう
藤:そうですか。じゃあ、そういうことで
双児:はーい




(大川家の場合)

三郎:さて、どうしたものかな。あのオッサンの場合、バラを贈っても嫌がらせになり辛いしな
庄:何悩んでるんですか?
三郎:ん。いや、そろそろ父の日だが、何もしないのも私の性に合わないが、かといって喜ばせたくないからな
彦:何で三郎兄ちゃんは、左吉達のじいちゃん嫌いなの?
庄:彦四郎。多分それは、僕達にはまだ聞いても解んないことなんだよ
三郎:…庄左。お前ホント、時々冷静すぎるよな
彦:で、父の日どうするんですか?
三郎:どうしようかねぇ。気障な物も可愛い系も、似合わないがアリっぽいからな、あの人
庄:じゃあ、いっそ雷蔵さんが喜ぶような物にしたらどうですか?
三郎:やっぱり今年もそこに行きつくか。ずっとそんなんばっかだったんだよ
彦:えっと、それじゃ、思いっきりお爺ちゃんな物は?
三郎:前に雷蔵に思いっきり怒られたことがある
庄:それは確かに難しいですね
三郎:だろ?






(木下家の場合)

八:なぁ、孫兵
孫:どうしたの兄さん
八:何か釈然としないんだが、母の日には兵助が祝われてたよな
孫:そうだね。兄さんもカーネーションあげてたのに、今更何か納得いかないんですか?
八:いや、そうじゃなくて、その、何というか……
孫:?
三治:だって、ハチ兄は「お兄ちゃん」でしょ? お母さん役は
   兵助兄ちゃんしかいないけど、お父さんは居るんだから
孫:どういう意味だい、三治郎?
三治:多分だけど、父の日と自分が無関係な扱いなのに、拗ねてるんだと思う
孫:それは、兄さんは兄さんなんだから仕方ないと思うが?
三治:でもほら、伊助ちゃんちは半助兄ちゃんがお父さん代わりだし。…ってことじゃない?
八:……もういい。俺が悪かった。だからもう、それ以上はやめてくれ




6/15〜/21の期間限定の拍手お礼でした 2009.6.22