〜弟一家〜
「「「とっりく おあ とりーと!!」」」
「よっしゃ! かかってこい!!」
「え?」
「いたずらするんだろ? 受けて立つから、やってみな」
「……おかーさーん(泣)」
「ああ、うん。お菓子あげるから、こっちに来なさい」
後でお父さんは、お母さんにきっちりお叱りを受けました
〜お姉様の所〜
「お母さーん」
「トリ……」
「やめとけ、お前たち」
「えー。折角仮装したのに」
「力作なんだよー」
「母さんに言ったら、間違いなく返り討ちに遭うぞ」
「うーん。それもそっか」
「じゃあ、お姉ちゃんでいいや」
「「トリック オア トリート!」」
「……飴でいいか?」
お姉ちゃんは、妹達の首根っこを掴んで止めました
〜お兄ちゃんち〜
「コレ父さんが作ったの?」
「ああ、そうだぞ。いい出来だろ?」
「うん。でも、ジャック オ ランタンに使うかぼちゃって、食用のとは違う種類だって聞いたこと
あるけど……」
「よく知ってたな。確かに食用の西洋カボチャは掘り難いから適さないんだが、食べられないともったい
ないし、しんべヱ達ががっかりするだろうしなぁ」
「ああ、まぁ、確かに。……え? これ小さく切って組んである?」
「その方が作り易かったし、後でバラして料理しやすいからな」
ハイクオリティ父。かぼちゃの中身は、プリンにクッキーにパイにと、フル活用される予定です。
〜木下兄弟〜
「ハチにーちゃん! とりっく おあ とりーとー!」×4
「え? いきなり言われても、何も持ってないぞ」
「それじゃ、いたずらしても構いませんよね。……かかれ!」
・
・
・
「孫兵兄ちゃん。ハチ兄、いたずらしても楽しそうだよ」
弟達に群がられる長男。指揮してるのは次男。微笑ましい風景v
〜土井兄弟〜
「兵助兄ちゃん。トリック オア トリート!」
「もうちょっと待ってろ。そろそろ両方出来るから」
「お菓子作ったんですか?」
「ああ。豆乳かぼちゃプリンは今冷やしてて、おからクッキーが後5分で焼きあがる」
お菓子は木下さんちの分もあります
〜お父さんとこ〜
「お母さーん。とっりくおあとりーとー」
「はいはい。……え? 何その仮装」
「んー。三郎兄ちゃん作」
「頼んで無いのに、作ってくれました」
「……そっかぁ、三郎が」
振り向いたら、やり過ぎな仮装をした子供達がいた雷蔵母さん。
しかももう一人の息子の仕業で内心嫌になっているかもしれません
〜大川家〜
「やっぱり『トリック オア トリート!』って、言わないといけないのかな?」
「どう見ても期待してるよね」
「でも、絶対何か用意してそうだし……」
「だけど、放っておいたら当分拗ねそうで、その方が面倒臭いよね」
ひそひそ小学生。ハロウィンにはしゃぐはとこ(高校生)が心底厄介な様子
〜潮江家(母side)〜
「伏、乱。帰るよ」
「はーい」
「かじゅにーちゃん、おねーちゃん、あのね、おやつのクッキー、おねえちゃんたちにもあげるの」
べしゃ
「あーあ、もう。こけるんだから走るな」
「大丈夫伏木蔵?」
「うん。へーき。……あー、クッキーわれちゃった」
「そりゃ、今思いっきり下敷きにしてたもんねぇ」
「ぼくのもあげるから、ふしちゃんなかないの」
「ないてないもん」
「……ねぇ、左近。乱のも割れてるように見えるのは、僕だけ?」
「割れてますね。しかも結構粉々」
階上に居候中なので、お迎えは小中学生でも問題なし。乱太郎のクッキーは、入れていたカバンを床に
置いている間に、誰かに踏まれた模様
〜斉藤兄妹〜
「あー、きぃちゃんおかえりー」
「ただいまタカ兄。……それ何の格好?」
「ん〜、シザーハンズだよー。これから、お店の子達と仮装してくとサービスがあるお店に、
ご飯食べに行くんだー。きぃちゃんも来る?」
「別に良い。仮装面倒臭いし」
「えー。そんなこと言わずに行こうよ。魔女帽子とか、猫耳位で平気だと思うよ」
お祭り好きな長兄と、面倒臭がりの末っ子。お兄ちゃんは意外と凝り性
〜潮江家(父side)〜
毎年恒例なので、一応お菓子を買って帰ったのに、誰も寄って来ませんでした。
2009.10.9
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