4年生
その1タカ丸 休み中父のお使い途中
「あー、いさっくん。奇遇だねぇ。綺麗なかっこして何処行くの?」
「……人違い、では?」
「えー。髢(かもじ)使ってるけど、前髪とか地毛でしょ? 見れば判るよー。
あ、でも、もしかしたら今忍務中とかで、話しかけたらダメだったとか? だったらごめんね」
「別にそういうわけではないけど・・・まさか、学園の人全員、髪質で見分けつくの!?」
「まさかー。目に付くのは、すごい綺麗な髪かー、逆にすっごい痛んだ髪の人とかだけだよ」
「僕、別にそのどちらでもないと思うんだけど」
「後ねー、ちゃんと手入れしたら絶対髪質は良い筈の人も。それと、変わった髪形の子もだけど」
「そう…」
「次にそういう格好するときは、俺に言ってね。もっと似合う髪型と化粧にしてあげるから」
うちのタカ丸と6年生は結構仲良し。扱いは結構バラバラだけど。
そしてタカ丸は、「先輩」と「友人」で呼び方も口調も一応変えられる子。ただし基本がくだけすぎ




その2綾部 廊下で(目撃談に在らず)
「…あ、綾部? 何か用?」
「いえ、何も」
(この前立花先輩が首化粧用にと、買ってきた紅。本当は、この人につけさせたかったのだろうな)
仙様は、首化粧用には鮮やかすぎる紅か何か買ってきたのだと思われます。綾部は勘付いている子。「何となく」でだけど


※滝と三木は気付いてないし気付かない。



  三年