1 綾部×怪士丸
怪:此処にあるオブジェって、綾部さんが作ったものなんだそうですね
綾:ああ。うん。そう。滝ちゃんに言われて、中高美術部だったから
怪:そうなんですか
綾:で、滝ちゃんや所長にあげたのを、ここの館長が見て、何か気に入ってくれたから
お客と美術館職員。中在家美術館には、館長(前/現)が目をかけた素人コーナーがあるようです
2 伊賀崎×伊作
伊:今日は何? 血清? かゆみ止め?
伊賀:人間用の風邪薬を
伊:珍しいね。君はてっきり、病気になっても自然治癒を待って耐えるタイプだと思ってた。
それに、具合悪そうには見えないけど?
伊賀:僕ではなく、初島くん用ですから。……彼が休みだと接客が面倒なので
伊:ああ。そういうこと。確かに、たまに店に立つと面倒臭い気になるよね。
バイトくん達早く来ないかな
伊賀:そういえば数馬は?
伊:出掛けてるよ。浦風くんが久々に休みだからって
「虫の伊賀崎」店長と「善法寺薬店」店主。どっちも普段の接客は他人任せ
3 池田×伊助
伊:いらっしゃいませ。この間預かったスーツ仕上がりましたよ。結構良いスーツみたいですけど、
お見合いか何かあるんですか?
池:違う。学生時代の知り合いの結婚式
伊:珍しいですね。あんまりそういうの参加しない。って、前に聞いた気がしますけど
池:うちにわざわざ尾頭付きの鯛を注文して釘を刺していかれたら、しらばっくれられないだろ
伊:…もしかしてその「知り合い」って、元カノか何かだったりして
池:……
伊:あ。図星ですか
魚屋の息子とクリーニング屋の看板息子。商店街仲間なので、顔見知りでそこそこ親しい筈
4 猪名寺×一平
一:栄養ドリンク1ダース
猪:毎度どうも。…でも、立場的にこんなこと言うのは変かもしれないけど、何で商店街の
薬局じゃなくて、わざわざうちの店で買うの?
一:市販のじゃもうあんまり効かないし、市販の良いやつは高価いから。ここの店長が作ったのは、
値段の割りに効くんだよね
猪:ゲームセンターって、そんなに大変なの?
一:他の所はどうだか知らないけど、うちは店長が……
薬屋のバイト君とゲーセンの職員。小〜高全部違うけど、常連さんなのではないかと
5 今福×数馬
今:すいません。頼んであった品を取りに来たんですが…
数:えーと、芸大の。…これであってる?
今:多分。僕は使いを頼まれただけなんで、よくわかりませんが
数:注文請けて売っといてなんだけど、何に使うのこんな薬や材料
今:知りませんよ。アノ先生(鉢屋氏)の考えてることなんて、常人には理解出来ませんから
芸大の院生くんと薬屋の店員さん。何頼んだんでしょうね。アノ奇人講師は
6 浦風×勘右衛門
浦:……。えぇと、久々知さん達のご友人、でしたっけ?
勘:そうだよ。おれ一応地元っ子だけど、特に交流なかったってことは、君は余所から?
浦:ええ、まぁ。友人達はこの町の人間ですが
勘:そっか。ところで、所長さん(立花氏)居る? こへさんとこの滝ちゃんからの預かり物を、
何故かおれがハチから託されて来たんだけど
追加してみたものの、この2人接点殆ど無いんですよねぇ……
7 尾浜×喜三太
尾:お帰りー
喜:えっとー、どちら様ですかぁ?
尾:んー。ハチの友達の尾浜勘右衛門っていって、今日は仕事の絡みで留さんに用があってねぇ
喜:何のお仕事してるんですかぁ
尾:イベント用機材のリース会社に勤めてて、七松組のお花見用の機材の話に来たんだ
喜:そうなんですかぁ。お疲れ様ですー
喜三太は、留さんちの居候です
(浦風×喜三太
喜:こんにちはぁ。兵ちゃん居ますかぁ?
浦:今日は休み。何の用件だ?
喜:えっとぉ。うちのてんちょ(三治)から、お届け物なんですけどぉ
浦:急ぎの物でないなら、預かっておこうか? 明日は来る筈だし
喜:でも、「危ないから直接渡してね」って、言われてるんですぅ
浦:なら、悪いが明日出直すか、家の方へ行ってくれ
喜:はぁい。でも、コレ中身何なんでしょうねぇ
浦:…アイツらの趣味に関しては、法に触れない限りは、詮索しないと決めたんだ
法律事務所の苦労人 対 古物商の天然バイトちゃん。絡繰コンビは「触らぬ神にたたりなし」扱い)
8 加藤×喜八郎
喜:おやまぁ。警官がヤクザの所に何の用なの?
加:学生時代の友人(金吾)と出掛ける約束があったんで来たら、「先に別の用を済ませるから待ってて」と
言われたんですけど……
喜:ふぅん。若も次屋も金吾も、みぃんな警察に友達がいるんじゃ、「癒着してる」って言われても
仕方ないよねぇ
加:そうかもしれませんけど、でも、しょうがないじゃないですか。友達は元々友達なんですから
喜:まぁ、別に、滝ちゃんと僕にさえ被害がなきゃどうでもいいけどね。…ああ、だから三木はどうにかして
加:いや。そんなん俺に言われても……
交番の巡査と弁護士事務所の秘密兵器。
無理やり接点探したらこんな感じに。あややが何を言いたいのかは、私にも解りません
9 上ノ島×久作
上:すいません。鉢屋先生の研究室の場所ってどこですか?
久:演劇科はあっちの棟だけど、鉢屋さんならウチの方に居る筈。あの人、自分の縄張りに
居ること滅多にないから
上:はぁ。そうなんですか
久:あの人に何の用なんだ? この時期に場所訊いてくるってことは、うちの学生じゃないだろ
上:友達に頼まれごとしたんです。「借りていた資料を急に返せって言われたけど、今日は
用事があるから代わりに」って
鉢屋さんとこの院生(彦)の友人と、片割れくん(雷)んとこの助手。彦ちゃんと久作は間違いなく顔見知りで、
影の異名は、きっと「変人鉢屋のとばっちり組」
10 川西×きり丸
川:今日はこの5軒頼む
き:毎度。…コレ新規っすよね?
川:ああ。階段から落ちて捻挫したんで、しばらく買い物出来ないから。だってさ
き:てことは、短期ですね。…? 三浦のばあちゃんちにあかんぼ用のオムツ?
川:末の娘さんが、里帰り出産したらしい
き:そりゃめでたいっすね
川:じゃあ頼んだ。…お前の代理配達、結構評判いいぞ
き:ありがたい限りっすね。俺としても、定期の仕事があると助かりますんで
薬局の息子と何でも屋。宅配サービスは、商店街の他の店とも提携してそう
11 神崎×金吾
神:三之助はいるか?
金:居ません。待ち合わせの時間になっても神崎さんが来なかったので、探しに行ったようです
神:そうか。じゃあ……
金:今、富松さんが探して連れ戻しに行っているので、神崎さんはここに待機していてください
神:お前、何か疲れた顔してないか?
金:気の所為です(……富松さんが、哀れに思えたり、普段の自分とダブったりしてるんですよ)
駅前交番の迷子と七松組の若いの。こいつらも接点があんまり見つからなくて……
12 久々知×小平太
小:なぁ。絹と木綿って、どう違うんだ?
久:端的に言えば、作り方が少し
小:じゃあ、鍋に向いてんのは?
久:木綿の方がくずれ難いですかね
小:なら、そっちを10丁と油揚15枚
久:毎度あり
豆腐屋とお使い若。友人達に「鍋に油揚って入れることあるよね?」と訊いたら、微妙な反応が返ってきましたが…
13 黒門×左吉
黒:もうさぁ、ホント浦風先輩以外のウチの事務所のメンバーどうにかなんないかなぁ。今日もね……
左:お前の所は、まだマシな方だろ。その気になればマトモで優秀な人達のようだし、止めたり叱ったり
出来る人も居るんだから。ウチの派出所なんか、僕しかマトモなやつ居ないんだぞ
黒:でも、神崎さんも意外と優秀な所があるってきいたことあるけど? ああ、でも、確かに自転車で
スピード違反とか、方向音痴のお巡りさんとか有り得ないよねぇ
左:言い過ぎだ伝七。神崎先輩も加藤も、空回り気味ではあるが、やる気はあるんだよ。お前の事務所の
人達と違って
黒:はぁ? ウチのメンバーだって、空気読んで余裕がある時しかふざけてないし。アノ綾部先輩だって、
本気出すとすごいんだよ
左:噂では聞いたことあるけど、実際一度もそんな所見たことないし
左遷された交番の巡査と法律事務所の見習い。お互い、不幸自慢がしたいが、他人に身内を貶されるのは嫌なようです
14 黒木×作兵衛
黒:どうも、黒木屋です
作:……。乾物屋が、役所に何の用だよ
黒:最近お忙しそうな富松さんに、出張で商品の売り込みに来ました
作:何で俺に
黒:乾燥ブルーベリー5kg袋いかがですか? 目にいいですよ
作:そんなにいらねぇよ。もう少し小さいのは無いのか
黒:それだと、200gパックになっちゃうんですけど
作:何だその極端な差は!
黒:他には、粉末の青汁を仕入れてみましたがどうですか?
作:…ちなみにそれは、どれ位の量なんだ。いらねぇけど
黒:1包でコップ1杯分30包入りですが、小分けでも売りますよ
作:そうか。いらないけどな
黒:それは残念です。じゃあ、次は七松組に売り込みに行こうかなぁ。…お邪魔しました。また来ますね
作:来るな! 邪魔なんだよどいつもこいつも
乾物屋の息子と町役場の職員。君が何だかんだ言っても、律儀に対応してやるから来るんだよ、作ちゃん
15 食満×左近
左:あの、食満さん。前々から気になっていたこと訊いても良いですか?
食:ん? 何だ
左:食満さんって、善法寺さんのご友人ですよね? なのに、何でうちで薬を買っていかれるんですか?
食:「友達だから」だ。……あいつの作る物が、すごくよく効くのは解っているんだが、材料やら調合
方法やら、その他諸々知ってる所為で、逆に躊躇っちまうんだよ。誰も、好き好んで魔女の薬みたいな
もんを飲みたいとは思わないだろ?
左:ああ、確かに……
薬局の息子と薬屋の友人。留さんはたぶん包帯やばんそうこうとかの消耗品しか伊作のとこで買わなそう
16 斉藤×三郎
斉:いらっしゃいませ〜。今日は不破くんまだ来てないけど、今回は鉢屋くんが先に切るの?
三:違いますよ。ちょっと仕事絡みで、タカ丸さんにお願いしたいことがありまして
斉:何何〜?
三:あのですね……
髪結いと芸大講師(演劇科)。芝居で再現したい髪型があったか、着付けを頼みたかったのではないかと
17 笹山×三郎次
笹:お刺身向きの、今日のおススメって?
三:そりゃ、この時期は鰹だろ。初鰹の良いの入ったけど、ちょっと高価いから、あとは…今日はアジが結構
良いの仕入れられたって言ってたかな
笹:じゃあその両方と、あと何か適当に合わせたお造り10人前を三ちゃんの家まで
三:まいど。……お前らって、仲間内にスーパーの息子居るのに、何でしょっちゅうウチで買ってくんだ?
笹:そりゃ、魚にしても肉にしても、しんべヱの所のパックされたのよりも、商店街で買ったやつの方が何倍も
おいしいから。普段自分だけで食事する分にはパックので充分だし安いけど、みんなで集まってお金出す
なら、おいしいもの食べたいし
三:……そりゃどうも
魚屋の息子と法律事務所の見習い。スーパー福富も、結構いい品揃ってはいると思いますが、やっぱり敵わないかな、と
18 佐武×左門
佐:いらっしゃいませ。珍しいですね
左:なぁ、コレって、モデルガンじゃない実物はあるか?
佐:あるわけないでしょう
左:だよなぁ。じゃあ、改造次第で何処までの威力に出来ると思う?
佐:……人の体に、穴を開けられるくらいには
左:そうすると、本物でなくてもマズいよなぁ。…最近コレと同じエアガンか何か買った奴が居るかは判るか?
佐:調べさえすれば判りますけど、ひとまず父ちゃんに確認してきましょうか?
左:そうだな。頼む
銃砲店の息子(店番中)と、視力&記憶力のとても良い現職警官(交番の巡査だけど)
多分、何か目撃したか見つけちゃったんで、念のため協力仰ぎに来たのかと
19 三反田×三治郎
三治:胡粉と膠とおがくずが欲しいんですけど
三反:……入手出来なくもないけど、何でそれをウチ(薬屋)に頼みに来るの?
三治:えーと。何となく。あと、着物のシミ抜きと壺磨き用に……
三反:それらも、微妙にウチで注文するものじゃないと思うけど?
三治:でも、仕入れられますよね?
三反:まぁね
薬屋の従業員と古物商 何かが明らかにおかしいが、諦めた模様(数馬が)
20 潮江×三之助
三:ここはどこだ
潮:警察署内の、取調室だ
三:何で俺はそんな所に居るんだ?
潮:知らねぇよ。また迷い込んだんだろ
三:また? 俺は別に迷ったことはないぞ
潮:……。自覚がない分、神崎よりも性質悪いよな、お前
三:どういう意味だ?
潮:何でもねぇよ。…平だと、田村と鉢合わせた時に面倒臭ぇから、呼びだすなら皆本か
三:金吾がどうかしたのか?
潮:手前を迎えに来させるから、こっから動くなよ
現役刑事と建設会社の息子 署内で三之助を見つけたのは潮江さんではないけど、「知り合いだから」と呼びだされたんじゃないかと
21 下坂部×庄左エ門
庄:やぁ、平太。こんなところ(芸大)に、何しに来たの?
下:えっと、お使い。怪士丸に用があって美術館に行ったら、ここの講師の不破先生への届け物頼まれたんだ
庄:そうなんだ。場所はわかる?
下:うん。何度か来てるから
庄:そんなにしょっちゅうお使い頼まれてるの?
下:そうでもないけど、たまに
庄:そっか。相変わらず、平太はお人好しだね
下:そうかなぁ?
町役場の下っ端と芸大院生 実はこの二人中学一緒な設定なんですよねぇ
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