大川学園合唱祭(毎年恒例 ただし時期は不定期)
1年は組
庄:今日のHRの議題は、合唱祭についてです。
実施は10日後。1年だけは全クラス1人以上は絶対参加で、選曲や
参加者数は自由。優勝チームには豪華賞品。…だそうだけど、どうする?
虎:そりゃ、出るに決まってんじゃん
きり:「豪華賞品」が何なのかによるな
庄:えーとね。チームメンバー全員に、食券1ヵ月分らしいよ
しん:1年は組全員で出場だね
庄:そう言うと思って、実はもう申し込みはしておいたよ。
三治:…流石庄ちゃん。抜かりがないね
庄:何かやりたい曲のある人はいる? …はい。乱太郎
乱:無難かもしれないけど、クラス全員で「明日があるさ」とかはどう?
庄:まぁ、演出次第。ってところだろうね。他にある人……兵太夫
兵:加藤・佐武・皆本で羞恥心。他は衣装とか裏方ってことにして
(指名された3人からブーイング)
庄:似合いそうだね。他にある? 無いなら、多数決採ります。
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庄:ということで、10対1で「羞恥心」に決定です
金:虎若。団蔵。何でお前らまで賛成しているんだよ。嫌じゃないのかよ!?
兵:金吾ー。往生際悪いよ。こいつらは、自分の恥よりネタになる方選ぶんだからさぁ
虎:そういうことだ
団:悪いな金吾
伊:じゃあ、今回も衣装は僕と、乱太郎と兵太夫かな
庄:うん。頼むよ伊助
きり:振り付け指導は任せとけ。…どれが誰でいく?
兵:金吾が野久保は決定で――
金:何でだよ
兵:え? だって、3人の中では中途半端にマトモで目立たないから
喜:じゃあ、残りの2人はぁ?
兵:別にどっちがどっちでもいいけど、つるのが虎若で、上地が団蔵かな
1年ろ組
平:…どうしようか
怪:僕、流行りの歌とか知らないんだけど
孫次:僕も。合唱曲や童謡くらいしかわからない
伏:じゃあ、四部合唱にしようか。僕ギリギリでソプラノでるし
怪:そうすると、バスは僕かな
平:そうだね。僕と孫次郎だったら、孫次郎がアルト?
孫次:うん。それでいいと思う
伏:曲は何にしようかぁ
怪:僕は、賛美歌系好きだな
孫次:それもいいけど、ちょっと難しそうじゃない?
平:有名な合唱曲がいいんじゃないかな
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(相談中)
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平:えっと。それじゃ、「大地讃頌」に決定ということで
1年い組
彦:――というわけで、1年だけは全クラス強制参加だから
一:他学年はどういう条件になってるの?
彦:2、3年は各学年1チーム以上。4年以上は自由だけど、
間違いなく5年生は参加してくると思う
伝:どうせ優勝無理そうなら、恥はかきたくない
左:僕も
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協議結果。スマップの曲になりました
2年
左近:いつから、この手のことは全部僕らの担当になったんだろうな
三次:諦めろ左近。それよりも、曲を決めないと
久:中途半端なことすると批難されそうだよな
左近:かといって、変なネタには走りたくない
三次:難しいよなぁ
しろ:えっと、平井堅の「おおきなのっぽの古時計」はどう?
左近:…ああ
三次:アリと言えばアリ…か?
久:元は童謡で、一応そこそこ流行ったけどなぁ
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結果的に、四郎兵衛案を採用しました
3年
藤:どうする? 本気で優勝取りにいくか、それとも無難に流しとくか?
数:優勝狙っても無駄だと思うけどね
作:今年は1年にも強烈なのいるしなぁ…
孫:ならば、無難なもので済ますか?
さも:それじゃつまらないぞ
次:たまには面白いことしようぜ
数:じゃあ、たとえば何やりたいの?
次:そうだな…
さも:(ついてたテレビを指して)あ。アレを藤内にやってほしい
藤:は? アレって…
孫:「おかあさんといっしょ」だな
数:つまり何。藤内に「お姉さん」をやってほしいってこと?
次:ああいいな。似合いそうだな
作:お前ら。それはちょっと…
藤:……いいよ。やってやるよ。やりゃいいんだろ? 俺が「お姉さん」を
やってやるから、お前ら幼児役で「おかあさんといっしょ」な
数:うわぁ。藤内がキレた
孫:誰が「お兄さん」役だ?
作:そういう問題か!? ていうか、本当にいいのかよそれで??
次:俺は別にそれでいいぞ
さも:何を歌うんだ?
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お兄さん役は色々もめた挙句、じゃんけんで孫兵が勝ち取りました
4年
滝:タカ丸さんは、帰国子女ですよね?
タカ:うん。一応はねぇ。それがどうしたの?
滝:では、英語は話せますか?
タカ:それなりには出来るよー
滝:ならば洋楽でいきましょう
三木:ちょっと待て滝夜叉丸! 何でお前が仕切るんだよ
滝:私には案があるからだ
三木:僕にだってある!
滝:ならば言ってみろ。私の案は、私と綾部が女声パートで、お前とタカ丸さんが
男声パートの洋楽で、ピアノの弾き語りを入れてもいいと思っている
三木:ぼ、僕のは……
綾:三木も、滝に女声パート歌わす気だったんでしょ? 1年の時に独唱で優勝したから
三木:…そうだよ。悪かったな!
タカ:じゃあ、それで決定だねぇ。何歌うの?
滝:私としては、カーペンターズをやりたいのですが…
綾:ねぇ。カーペンターズなら、いっそ滝とタカ丸さんだけで歌えば?
タカ:あー、確かにその方が自然かもねぇ
三木:…綾部。お前、自分が歌うのは面倒臭いだけだろう
綾:うん
5年
兵:去年は、中在家先輩の平曲が優勝したんだよな?
鉢:ああ。あれは歌なのか微妙な所だったけどな。
で、一昨年は特別枠の教師チームの虎舞龍だろ
雷:その前の年が初回で、平くんがアリアを歌いあげてたよね
竹:そんじゃここらで、本気出していきますか
三人:おう!
竹:んで三郎。お前に何か策があるんだよな。どんなん?
鉢:私達らしさを前面に出して、モスラを呼ぶ
竹:は?
雷:ああ。確かに僕達らしいね
兵:つまり、ハチがモスラ作って、それを俺が操作すればいいってことだろ?
鉢:そういうことだ。…出来るだろ?
竹:おっしゃ任せとけ! すっげえリアルなの作ってやる
兵:伊達に舞台委員はやってないからな。最高の演出をしてやるよ
雷:ハチは虫を見慣れてて器用だし、兵助なんかセミプロ級だもんね。
僕らも、見合うくらいにしっかり歌の練習しようね三郎
鉢:もちろんだ。これで優勝はもらったな
6年
伊:優勝はできなくていいけど、最後の機会だから、みんなで何かしたいな
仙:ああ。そうだな
留:そうすると、何にするんだ? ウケを狙わないとなると、逆に難しいぞ
長:・・・・・・
小:ん? 何長次。コレおススメ?
文:何のCDだ?
伊:あ、サウンドオブミュージックだ。うん。いいね楽しそう
仙:確かに悪くはないな。…この中のどれが歌いたい? 伊作
伊:僕はどれも好きだけど、みんなはコレに決めちゃっていいの?
留:俺は構わない。伊作の好きにすればいいさ
小:俺も。いさっくんのやりたいのでいいよ
文:好きにしろ
長:…他でもいいぞ
仙:お前がすべて決めていい。皆、お前の決定に従うぞ
伊:ありがとうみんな。えっと、じゃあ、「Sixteen Going on Seventeen」か
「So Long, Farewell」がいいな。「エーデルワイス」も捨てがたいけど
仙:笑いがとれそうなのは「Sixteen Going on Seventeen」だが、
状況的に似合うのは「So Long, Farewell」の方だな
小:それぞれどういう曲なの?
留:長女が彼氏に向かってに「もうじき17歳になるんだから子供扱いするな」って
歌ってんのと、亡命前に歌いながら一人ずつ退場してくんだったか?
伊:多分そのはず。僕もちゃんとは覚えてないけど
特別枠 教師陣
土井:嫌です! 何で私が
安藤:文化祭の時も、似たようなことをされていたではないですか
土井:アレだって嫌でしたよ。しかも今回のは衣装がより…
斜堂:しかし、他の者ではより一層被害が増すだけですから
土井:わかっているなら、そもそも止めて下さいよ!
厚着:大変申し訳ないが、それが無理だから頼んでいるんだ
日向:土井先生。早めに諦めた方が、たぶん楽ですよ
土井:なんですか。私は人身御供ですか!?
野村:そういうことでしょうな
松千代:…頑張ってください
土井:皆さん、人事だからって無責任です! 何故私が、山田先生と
ピンクレディーをやらなければいけないんですかぁ(泣)
木下:…同じクラスの担当である以上、「一蓮托生」というやつですよ
元拍手お礼。「優勝チームはどこでしょう?」クイズもやっておりました。
結果はコチラ
2009.3.9
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