※2本ともだいぶ腐れ気味なのでご注意を
オマケその1
行き過ぎたラブイチャな甥っ子達を、ニコニコと眺めながら、他意の欠片もなく「良かったね」と
祝福するメビウスに、
(……。別にあそこまでとは言わないから、せめてもう少し……いや、無理だな。やはり)
と、遠い目をしたヒカリは、「何かしでかすと兄共が煩い」と「解ってない奴に手出しするのは……」の
両面から、かなり─下手すると親子並に─年下の恋人(の筈)に何も出来ないでいる。と、酒の席で
グチられた─というか絡まれた─長兄は、
(それを私に言われても……。というか、むしろあまり聞きたくないから、勝手にしてくれないかなぁ)
と思ったが、
「弟の所業は、兄の責任なんだからな」
という訳の解らない責任転嫁で延々絡まれた挙句、最終的には
「ヘタレで余計なことしかしやがらないお前が悪い」
という結論を下された。
そして、「流石にそれは無いよね」と上の方の弟達にグチってみた所
「下の子の何故何に答えるのは、兄の役目です」
「タロウもだけど、メビウスのことをいつまでも子供扱いして、その手の話題から遠ざけたのはお前らだろ」
「まぁ、ゼロと違って、下世話な話を吹き込む友人が居なかった。というのはありますけど、エースとか
メロスさんなどがそういう馬鹿話をしている所から、タロウと一緒になって、さりげに離してましたよね」
等々、責任の一端を担っていることは間違いない。と断じられてしまったのだった(笑)
オマケその2
「アグルってば、酷くない? 隣で咳き込んでるのに、背中さすってくれるどころか、心配する
素振りも全く見せずに、カップ麺食べながら資料見てるなんて!」
「お前の場合、自業自得で同情の余地も無いだろうが」
「だとしても! 『大丈夫か』の一言くらい掛けてくれたって良いでしょ!?」
「……いや、どうだろう。あそこまで馬鹿笑いした挙句に、噎せて呼吸困難に陥りかけられたら、
僕ならむしろドン引きしてその場から立ち去るけど」
「あー、うん。悪いけど俺も」
「えぇー。みんなヒドイ」
「だから、お前の笑い上戸ぶりは、周囲が引くレベルだと、再三言っているだろうが」
「そうだよ。マックスやグレンですら、そこまで笑い過ぎはしないだろう?」
「そーだけどー」
「ツボに入って笑い転げるガイアは、ナイスですら引くことあるもんな」
「えー、ナイスに引かれるとか、それは流石に凹むかも。……ところでさぁ、そろそろツッコミ入れても良い?」
「何が?」
「んー。まずは、その体勢。何でティガのことハグしてるの、ダイナ」
「ん。ああ、充電中」
「……この所、また少し闇が濃いから」
「ふぅん。じゃあ次。最近、よく一緒に食事してるの見掛ける。って、何人かから聞いたのも、それが理由?」
「おう。毎度のごとく、調子悪いといつも以上に何も食おうとしないから、見張りで」
「確かにそうだけど、2人前頼んで1.5人前はダイナが食べてた。って目撃情報もあるんだけど。けどまぁ
いいや。突っ込んでも仕方なさそうだし。てことで、最後。昨日君らの部屋に行った時、ダイナの方の
ベッドが、ここ数日使われてないように見えたんだけど?」
「あー、それも、理由は一緒。ベッドの上で、掛布被って一晩中起きたまんま座り込んでたり、寝れても
すげぇ魘されてたから」
「僕は、この時期だと暑苦しいから、要らないって言っているんだけど……」
「あ。一応言っとくけど、余計なことは何もしてないからな」
「そう。ただの添い寝というか、隣に居るだけだから」
「あっそ。それでも充分、ゼロ達を冷めた目で見られるような立場じゃないと思うけどねぇ。イチャついて
ないだけで、やってることはほぼ同じじゃない」
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