ある日のこと。傍迷惑な伝説のジジイことウルトラマンキングは、
	「一般市民にもっと警備隊のことを知ってもらう為に、アンケートをとってみてはどうぢゃろう」
	と思い付いた。その発想自体はまぁ良いとして、何を答えさせたらより一層警備隊員のことを身近に
	感じられるか考え、名前や年齢、趣味、特技など30個程の質問を用意して、試しに数人に意見を
	訊いてみた所。

	「せっかくでしたら、こんな質問もあった方が良いと思いますわ」

	といくつかの質問を追加し、更には「私達も、集計をお手伝いしますわね、お祖父様v」とまで申し出て
	くれたのは、孫娘―のようなもの―のユリアンと、彼女と親しいべス、アミアの3人だった。
	その申し出+お祖父様呼びにデレっデレに気を良くしたキングが、「それならば」と彼女達にアンケートの
	作成も集計も任せた結果。「誰得だコレ」「え。ちょっ、これ何の羞恥プレイ?」な、そこはかとなく腐臭の
	漂うアンケートが出来上がった。

	その質問と答えの一部(と、それに対するツッコミやコメント)を紹介してみると……
	

	Q.『趣味はなんですか?』

	「ゾフィー兄さんは、どうせ『コーヒーを淹れること』でしょ」
	「いや。最近は焙煎にも凝っているらしくて、全部ひっくるめて『コーヒー』って書いてたよ」

	―野球!
	「……ダイナね」
	「ええ。間違いなく」
	
	―観察
	「何の!?」
	「えー、色々。ティガのこととか、コスモスとジャスティスとか、ヒカリさんとメビウスとか、ゼロとか……」

	

	Q.『あなたの属性は?』

	―兄さんの弟
	「え。誰これ。ウルトラ兄弟なら、大半が当てはまるじゃないの」
	「ええと……アストラさんですわね」
	「ああ。そういう意味……」


	―知ってるくせに〜
	「イラっとくるわね。コレは誰? 21? ガイア?」
	「21のようです。ガイアさんのは、こちらにありますから」
	「ちなみに、ガイアのは何て? 『地球の大地の化身様/アグルの相方/他にも書いた方が良い?(笑)』ね。
	 コレはコレでイラっと来るわね」

	―知りたい?
	「質問に、質問で返さないで欲しいわ」
	「誰ですの、コレ?」
	「えーと……コスモスね」

	―ご想像にお任せします
	「またこの手の答えって……」
	「でも、これゼノンさんのようですよ」
	「こちらの想像に任せるということは、何を考えても良いってことね。流石だわゼノンvv」



	Q.『プライベートで地球に行ったらまずどこへ行きたい?』

	―プライベートで地球に行ける日なんて、来るのかな
	「暗っ。単なるアンケートなんだから、もっと気楽に答えろよ、マン」
	「だって、そんな日が来るとは到底思えないし」

	―秋葉原
	―猫喫茶
	―メイド喫茶ってのに行ってみてぇ
	「……1枚はタロウだとして、あとの2枚は誰!?」
	「猫喫茶がゼロで、『レイを連れて行ってやったら喜びそう』と言い訳が添えてありますわね」
	「メイド喫茶はグレンのようですけど、秋葉原もタロウではなくセブンのようよ。『あそこでないと
	 手に入らない部品があるんだ』ですって」

	―電車にいっぱい乗りたいです!
	「お子様ねぇ」
	「でも、『”ひかり”っていう新幹線に乗ってみたいです』はオイシイです!」
	「それは確かにそうね。やるじゃないのメビウス」

	―地球よりも火星に寄りたい
	「ああ。ティガの場合そうよね」
	「時期にもよりますけど、本編の数年後には移住してますものねぇ」



	Q.『好きなタイプは?』

	―クールで媚びないツンドラ系
	「ああ、うん。好きそうね、ガイアこういうタイプ」
	「コレって、アグルさんだけでなく、ティガさんも指しているように見えませんこと?」
	「そう見えるし、多分それで間違ってないと思うわよ。そういうタイプをイジることも好きみたいだし」

	―気の強い美人
	「これは、一般論と特定の誰かを指しているのと、どちらでしょうか」
	「ダイナなのが微妙な所よねぇ」
	「特定の相手を指していたとしても、当時のヒロインかそうでないのかも気になる所ですわね」

	―今隣に居る人
	「……どうしましょう。どんな顔をしていいかわかりませんわ」
	「同じく。シンプルだけど、破壊力が凄過ぎだわ」
	「まさかメビウスが、こんな答えを出してくるだなんて……」



	Q.『好きなひとの好きな所は?』

	―一見真面目でお堅そうだけど、実は意外に冗談やふざけるのも好きな性格
	「え。マン兄、コレ誰のこと指してるんだ!?」
	「ハヤタだろ」
	「ハヤタだろうね」
	「ハヤタ以外に居ないでしょうね」

	―勿体無いから教えない
	「イラっと来る答えだけど、ダイナだから許すわ」
	「そうですわね。相手が居ると想定するだけで、オイシイですものね」
	「しかも、こんな独占欲を垣間見せるなんてvv」

	―可愛くて、優しくて、手当が上手くて、拗ねると――(以下略)
	「ごちそうさま」
	「真っ当な惚気って、心底どうでも良いですわよね」
	「そうねぇ。エースの分からはこの辺りの問いを抜けば良かったわ」

	―少し暴走気味だけど、天真爛漫で頑張っている所を見守るのが好きです
	「良かったですわね、姫姉様」
	「そのままの姫姉様が好き。ってことですわよね」
	「やだ、もう、80ったら(照)」



	『好きな人にお願いしたいこと』

	―もう少し警戒心と人目をはばかることを覚えて欲しい
	「苦労してるわね、ヒカリ(笑)」
	「ホントそうですわねぇ」
	「アノ天真爛漫な天然っぷりは、見ているこちらとしては楽しいですけれど、恋人としては複雑ですわよねぇ」

	―もう少し、頼ったり甘えてくれても構わない
	「あら? コレ、セブンのよね。他の質問は、どう見てもアンヌのことだったけど、この答えは……」
	「ゼロとも、違う気がしますわねぇ」
	「だとすると、誰を指して……」

	―たまにはもうちょっとラブイチャしたい
	「潔いわねぇ、ガイア」
	「おねだりした所で叶わない、のかしらこの望みって」
	「どうなのかしらねぇ。何気にアノ2人も読めないのよね」

	―頼んだところで無理だってわかってるし
	「姫姉様。このダイナさんの答え、一度消した跡が薄っすら見えるのですけれど」
	「あら、本当。……辛うじて読めなくはないわね。えーと、『たまには、もうちょい』って、ここで
	 切れているけど、すごく意味深ね」
	「続きが気になりますけど、これだけでも充分妄想が拡がりますわねvv」


	等々、オイシイ答えから、わかりきっていて食指をそそらない答えや、逆に結局謎が増しただけの答えまで
	充分に堪能したが、無記名の方がもっと赤裸々な本音が引き出せたんじゃないかしら。との物足りなさも
	若干残った。

	「特にヒカリさんやティガさんなんて、後半『答える義理はない』だの『ノーコメント』だなんていう答え
	 ばかりでしたものねぇ」
	「まぁ、あの2人に関しては予想の範疇ではあったけど、同じ位素っ気ないと思っていたアグルが、全ての
	 質問にきっちり答えていたのに驚いたわ」
	「確かに、そうですわね」

	そんな疑問は、後日ガイアに問いただしてみた所

	「ああ、論文とか研究資料だと判断すれば、大真面目に正確に書きますもん」

	との答えが返ってきたが、「だったらヒカリやセブンだってそのノリで書いてくれたら良かったのに」という
	新たな不満が残らないでもなかったという。




姉さんに貰ったに便乗してみました(笑) ひとまず思い付いた分だけピックアップしたけど、出来れば全員分考えてみたいので、 その内こっそり挙げる……かも? 2012.11.18