廊下でいきなり会計委員会の1年生に助けを求められた仙蔵は、仕方なく会計室を覗きこみ、 文次郎を一瞥すると、 「伊作を呼んで来い」 と命じた。 命じられた1年生が、碌に説明もせずに引っ張って連れて来た伊作の所見は 「風邪、だね」 「やはりか。ここ三日程、部屋に戻って来ている気配がなかったからな」 季節の変わり目で、昼間はまだまだ温かいが、一気に夜は冷えるようになった中、毎夜鍛錬に出ていた 結果風邪を引いたのだろう。ということらしい。 結局文次郎は、 「体調管理くらいしっかりして、こんな下らんことで伊作の手を煩わせるな」 などと仙蔵に言われながら、伊作に無理矢理医務室まで引きずって行かれ、その後完治するまで数日間、 伊作の見張り付きで静養させられたのだった。
風邪っぴきでキモイ潮江さんが書きたかっただけの話ですが、あまりキモくならなかった…… 仙蔵様は「伊作に迷惑をかけるな」と「私にうつすな」としか思っていません 他の6年の対応は 長次 小平太 留三郎 伊作 2009.10.17